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セブン&アイの挑戦

セブン銀行創業20周年
お客さまの「あったらいいな」を超えて、日常の未来を生みだし続ける。

代表取締役社長  舟竹 泰昭

2021年8⽉

セブン銀行創業20周年 お客さまの 「あったらいいな」を超えて、 日常の未来を生みだし続ける。

セブン銀行(旧アイワイバンク銀行)の創業は2001年4月10日。おかげさまで、今年4月に創業20周年を迎えました。小売業から生まれた銀行として「お客さまのため」を第一に考える強い想いを再確認し、時代の変化に対応して、さらなる成長を実現します。

常識にとらわれることなく「日本初」の機能を次々に実現

 セブン銀行は、「セブン‐イレブンにATMがあったら便利なのに…」というお客様の声から生まれました。身近なセブン‐イレブンで24時間365日現金の入出金を可能にするという革新的な発想でのスタートでした。
 これまでの歩みを振り返りますと、まさにお客様の「あったらいいな」を実現し続けてきた20年だったと思います。たとえば、2007年には視覚障がいのあるお客様のために、音声ガイダンスによる取り引きを日本で初めてすべてのATMで実現しました。導入にあたっては、視覚障がい者の支援団体の方々とともに仕様を検討し、安心してATMをご利用いただける環境を整えました。
 その後も、めまぐるしい世の中の変化や多様化するお客様のニーズに柔軟に対応し、時代に先駆けて「いつでも、どこでも、だれでも、安心して」ご利用いただける日本初のサービスや機能をつくりあげてきました。コロナ禍では、子会社のセブン・ペイメントサービスが提供する『ATM受取』サービスがイベントキャンセル料の払い戻しなどに活用されました。

  • 『ATM受取』サービス:企業から個人への送金をセブン銀行ATMやセブン‐イレブンレジで直接受け取ることができるサービス


「ATM+(プラス)」の世界で従来のATMに付加価値を

 小売業は、お客様ニーズの実現が商売の原点。その小売グループから誕生した当社にはその風土が根づいており、従来の常識を超えて、お客様に喜ばれるサービスを実現してきました。
 セブン&アイグループが掲げるスローガン「変化への対応と基本の徹底」は、我々のビジネスの根本でもあります。現在、お客様の多様なニーズに対応していくために、従来のATMに新たな価値を付加しながら、事業の多角化を推進しています。
 創業より当社を取り巻く環境は大きく変化しており、またお客様のニーズも多様化しています。そこで当社は顔認証機能による本人確認、顔色のデータ分析によるヘルスケア分野への活用など、先駆的なアイデアで「ATM+(プラス)」の世界の構築を目指してまいります。
 個人の資産形成が必要とされる中で、関連会社と連携して独自の金融サービスの提供にも注力。当社関連会社であるTORANOTEC投信投資顧問が運営しているアプリを活用した『おつりで投資 トラノコ』は、そのユニークな取り組みの一例です。

  • 『おつりで投資 トラノコ』:クレジットカードや電子マネーなどの日々のお買物データから算出されるお買物のおつり分を投資することができるアプリサービス


自分たちの存在価値を再確認し、「近くて便利」な銀行を世界中に

舟竹 泰昭
舟竹 泰昭
ふなたけ やすあき
2001年アイワイバンク銀行(現セブン銀行)入社。
2018年6月から現職。

 創業20周年の節目に社内では、当社の存在意義(パーパス)の見直しを行いました。多くの社員が参加して「お客さまの『あったらいいな』を超えて、日常の未来を生みだし続ける。」という存在意義を策定しました。これは冒頭で申し上げた20年の歩みと重なるもので、お客様に寄り添う想いを従業員一同が再確認しました。
 企業が持続的に成長していくためには、社会環境や時代に応じて自ら変わっていかなければなりません。お客様の「あったらいいな」を実現するために、「成長戦略」「社会課題解決への貢献」「企業変革」の3つの柱による持続的成長で、お客様・社会へ継続的に企業価値を提供してまいります。その一例として進めているのが、グループ店舗内だけではなく、駅など店舗外へのATMの展開と、地域金融機関が設置しているATMを当社のATMに置き換える取り組みです。維持費がかさむATMを当社のATMに代替すれば経営効率化に貢献することができ、お客様の利便性も向上します。海外のセブン‐イレブン店舗などにATMを設置するなど、海外への事業展開も推進し、「近くて便利」な銀行モデルを世界中に広げてまいります。どうぞ変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

「あったらいいな」を実現してきたセブン銀行「挑戦」への歴史

2001年 「アイワイバンク銀行」設立
2005年 「セブン銀行」に社名変更
2007年 海外発行カード対応サービス開始
ATMで電子マネー『nanaco(ナナコ)』のチャージ開始
視覚障がいのあるお客様向けサービス開始(音声ガイダンスサービスによるATM取引の実現)
2011年 東京証券取引所市場第一部に上場
2012年 米国でのATM運営事業開始
2014年 事務受託事業を行うバンク・ビジネスファクトリー設立
2015年 ATM取引画面や明細表など12言語に対応
インドネシアでのATM運営事業開始(PT. ABADI TAMBAH MULIA INTERNASIONAL)
2017年 日本初スマートフォンによるATM入出金サービス開始
2018年 日本初セブン・ペイメントサービスで口座不要の「現金受取サービス」提供開始
ATMで交通系電子マネー等のチャージ開始
2019年 外国人居住者向け資金移動業を行うセブン・グローバルミレットを設立
本人確認・不正検知プラットフォーム事業を行うACSiONを共同で設立
第4世代ATM導入開始
2020年 外国人居住者向け貸金業を行うCredd Financeを設立
即時口座開設が可能なスマホアプリ「Myセブン銀行」開始
日本初ATMでマイナンバーカードでの手続き開始(マイナポイント申し込み)
2021年 セブン・グローバルミレットがスマホアプリによる海外送金サービス「Sendy」開始
社員がつくった パーパス&ストーリー

お客さまの「あったらいいな」を超えて、日常の未来を生みだし続ける。

未来の芽は、いつもお客さまの想いの中に生まれる。

「セブン‐イレブンにATMがあったら」そんなお客さまの想いが私たちを生んだ。
はじめに、お客さまの想い。それが私たちの原点。

時代とともにお客さまの想いが変化し、多様化しても、私たちの姿勢は「変わらない」。
そして、そのために私たちは「変わり続ける」。

「近くて便利」、「信頼と安心」を実現するユニークな銀行として、人と社会を支え続ける新たな取り組みへ。
その上で、一人ひとりの暮らしに寄り添い、金融サービスの枠を超え、独創的な新しい価値づくりへの挑戦へ。
誰よりもお客さまのいちばん近くで想いを、望みを共にすること。
テクノロジーと人の力で、常識を跳び超え、その実現に挑むこと。
そして、あらゆる人にもっと便利な、日常の未来を生みだし続けること。

私たちセブン銀行は、そのために存在します。