2012年12月 |
さまざまな企業を擁するセブン&アイグループ。
中でも専門店業態にはそれぞれの業界においても高いブランド力を持つ企業が揃っています。
今回は、グループの専門店の魅力をご紹介します。
「ART&DESIGN」をテーマに
少し上質な暮らしを提案 ― 渋谷ロフト―
生活雑貨を扱う「ロフト」は、1987年、西武百貨店が渋谷店の隣にシブヤ西武ロフト館として第1号店を開業させたのが始まりです。9月7日、この発祥の地であり重要な基幹店舗である渋谷ロフトが、8年ぶりに全面リニューアルしました。
その背景には、売れ筋に傾倒し、競合との同質化が進む大型店の営業力修復という目的があります。とくに渋谷は若者の街というイメージが強く、購買力のある20~30代の女性が減少。2008年頃からは、メーカー直営店やアパレルメーカーの編集ショップ等の小規模な専門店が一気に増え、個性的な品揃えが支持されている状況でした。
渋谷ロフトは地域随一といえる豊富な品揃えが武器ですが、より競合との差別化を図るため、ロフト初となる店直轄の渋谷営業部を設置。渋谷店独自のMDを構築して、暮らしを楽しむ大人のお客様を呼び戻しています。
6F ARTEUM(アルテウム)
ルーヴル美術館地下にフラッグシップショップを持つアート雑貨ショップ。バイヤーが現地研修を受け、パリの雰囲気を忠実に再現しています。
6F INTERAD(インタラッド)(下段左)
LOFT FORUM(下段右)
情報発信とイベントのスペース。販売は行わず、お客様の興味や好奇心を刺激するコーナーです。
1F ジャパンスーベニールショップ
メイドインジャパンにこだわった、おみやげ雑貨のセレクトショップ。洗練されたデザイン性の高いものを集積し、観光客ニーズだけではなく一般のギフト商品としても人気です。
また、生活シーンで括った売場づくりも特徴。家庭用品フロアでは調味料や手軽な飲みきりサイズのワイン等これまで扱いのなかった食材を取り揃え、それに合わせた食器や料理本を同じ場所で展開。健康雑貨フロアではオーガニック&ナチュラルをキーワードに商品を集積しました。ブランドの垣根を超えたビューティアドバイザーを配置し、数ある中からお客様に合った商品を選ぶお手伝いをします。粋な日本みやげを集めた「ジャパンスーベニールショップ」も初登場し、観光客も必見のスポットとなっています。
「機能」「用途」で分類していた売場編集も、ライフスタイルを感じさせるディスプレーでガラリと雰囲気を変えました。棚什器を従来より5センチほど低く揃え、曲線的な什器も取り入れて開放感や買い回りのしやすさを演出。天井から吊り下げていた案内板をやめ、POPを減らして、すっきりと商品そのものを見ていただける環境づくりを行っています。
さらに接客に力を入れ、スタッフ一人ひとりが商品のストーリーを語れるよう教育にも注力しています。ユニフォームもおしゃれなボーダー柄に刷新し、新生ロフトのイメージを高めています。
正面玄関・待ち合わせスポット
ニーズが高い無料Wi-Fiスポットを設置した他、ガラス面のスクリーンに渋谷ロフト公式ツイッターの書き込みがリアルタイムで流れるなど、さまざまな情報が取得できるエリアとなっています。
正面玄関はムービングロゴを一新し、渋谷系ミュージックの第一人者であるコーネリアスの小山田圭吾氏によるBGMでお客様をお迎えします。無料Wi - Fiも設置して、渋谷の新たな待ち合わせスポットとなりました。
自ら「発信」し、お客様の暮らしに「少し上質」をお届けする渋谷ロフトの挑戦。今後、他の大型店にもノウハウを広げ、高い競争力でお客様を魅了していきます。