このページの本文へ移動します

セブン&アイの挑戦

2017年10月

セブン&アイグループの社会貢献活動・文化事業1

セブン‐イレブン

品川スチューデント・シティ

将来を担う子どもたちの育成をサポート

店頭に出て大きな声で売り込み。子供たちはセブン‐イレブンで、接客から売場づくり、会議などを通し、最終的に黒字を達成するためのオペレーションやチームワークを学んでいきます。

再現された街で社会の仕組みと経済の働きを体験

 「品川スチューデント・シティ」は、東京都品川区と公益社団法人ジュニア・アチーブメント日本が協働で実施している小・中学生を対象にした体験型の学習プログラムです。品川区立の小中一貫校「品川学園」の校舎内に常設施設としてつくられた街には、多様な業種の店舗や銀行、区役所などが並びます。子どもたちはそこで「消費者」と「会社員」の2つの役割を交互に体験します。単なる体験学習と大きく違うのは、住民登録から始まり、お店で買物をする、また会社員として商品を仕入れ、販売して利益を上げる、給料をもらい住民税を納めるといった一連の社会的役割の体験を通じて社会・経済の仕組みを学び、一市民としての自覚と責任を育んでいくことを目的としていることです。
 セブン‐イレブンは、こうした理念に賛同し、2003年から品川スチューデント・シティに出店しています。売場のレイアウトや店員のユニフォーム、POSレジなどは実際のお店のフォーマットに則ったもので、いつも身近に利用しているお店という親しみやすさから、児童に人気の「就職先」となっています。

品川スチューデント・シティとは

東京都の教育特区である品川区で実施されている体験型経済教育プログラム。区内全公立小学校の5年生のカリキュラムに組み込まれている。プログラムは、土曜日に品川学園内の常設施設で実施されており、各校では8~10時間の事前学習と2時間の事後学習を行っている。

セブン‐イレブンのお店で主体的な仕事を学ぶ

活発な意見が飛び交う会議。
イラストも入れて、売り込み商品のアピール力をアップ。

 取材当日、体験学習に参加したのは2つの小学校の5年生約100名。10名ほどの班に分かれて各企業で業務に就きます。セブン‐イレブンでは「店長」「レジ担当」「会計担当」などの役割を分担。同じお店の中で、役割分担や責任の違いについて理解しながら、利益を出すことを一つの目標としています。また、数回実施される会議ではそのつど売上げを確認し、「売上げを伸ばし、利益を上げるためにはどうすれば良いか?」を全員で議論し、そこで出たアイデアを次の業務で実行していきます。
 会議では、「これを値下げすれば、もっと売れる」「利益の高い商品を探して、集中的に売ろう!」「目玉商品を目当てに集まったお客様にほかの商品もすすめてみよう!」といったアイデアが次々と出され、自発的にPOPをつくって呼び込みをしています。店長の発案で、売場に移動して売れ筋を確認することも。
 この体験学習にはセブン‐イレブンの社員や児童の保護者も参加していますが、あくまでも児童が主体。業務内容や販売促進の考え方はアドバイスしますが、決して「○○○したら」といった誘導はしません。見守りながら、気づきのきっかけをサポートするだけです。

未来を担う子どもたちの成長を積極的に支援

 自分たちで商品を仕入れ、店頭に並べ、お客様に提案・販売することで売上げ・利益を上げるという体験は、児童にとって仕事の意義やお金の重要性を学ぶ貴重な機会となっています。また、「あいさつをする」「敬語を使う」「時間を守る」といった社会の基本ルールを学ぶ場でもあります。これらの中でも、最も大きな特徴といえるのは「自分の頭で考え、主体的に行動する力」を伸ばせる場であるということです。多くの児童が1日の体験の中で自然にそうした力を発揮するようになっていきます。

 こうした品川スチューデント・シティでの取り組みに対して、先生方からは「普段学校では見られない力があることがわかった」「座学では難しいことを伝える機会になった」などの評価をいただいています。

 セブン‐イレブンとしても、街で見かける「いつものセブン‐イレブン」が、実はつねに「お客様の変化に対応し続けるセブン‐イレブン」であることを知ってもらう貴重な機会ととらえています。今後もセブン‐イレブンは、将来を担う子どもたちの成長を応援し続けていきます。

  • 全2ページ
  • 1
  • 2