2025年7月17日
株式会社セブン&アイ・ホールディングス
セブン&アイ・ホールディングス(以下「当社」といいます。)及び当社社外取締役によって構成された特別委員会は、アリマンタシォン・クシュタール社(以下「ACT社」といいます。)が対外的に発表したリリースについて、本日以下のとおり見解を発表いたしましたので、お知らせいたします。
当社は、ACT社が当社との協議を一方的に終了し、買収提案を撤回する決定を下したことを確認いたしました。当社としては、ACT社の決定については不本意ではあり、ACT社が発表したリリース上の数多くの誤った記述について賛同しかねるものの想定され得たものとして受け止めております。ACT社が最初に当社に提案を行って以来、世界経済、為替水準、金融市場には大きな変化がありました。ACT社自身も直近の決算発表において、世界各国の主要市場の環境が昨年から停滞しているとの認識を示しています。当社の特別委員会は、株主利益に資する実現可能な 取引の合意を目指し、ACT社と誠実かつ建設的な協議を行うと同時に、本件取引を遂行する上では不可避である、極めて高い米国独占禁止法上のハードル(承認プロセスに係る非常に長期にわたる時間軸を含め)についても、真摯に向き合ってまいりました。
当社は、本件の検討プロセスにおいて、当社の株主及びその他のステークホルダーの価値の最大化を確実にするために、ACT社による提案と弊社単独での価値創造の施策のすべての選択肢を並行して追求してまいりました。当社は、北米のコンビニエンスストア事業を含む当社グループ事業の価値顕在化による、単独での価値創造の施策を今後も継続して遂行してまいります。私たちの計画は具体的且つ実行可能なものであり、スーパーストア事業の戦略的パートナー招聘に伴う資本回収及び、北米コンビニエンスストア事業のIPOによって、2030年度末までに約2兆円の自己株式取得を通じた株主還元の遂行を目指します。 加えて、当社は中長期的な成長に向けて、主要事業における業績の早急な改善にむけた取り組みにも引き続き注力してまいります。
以上
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