2025年4月17日
株式会社セブン&アイ・ホールディングス
株式会社セブン&アイ・ホールディングス(以下「当社」といいます。)は本日、株主価値及び企業価値の最大化を推進するため、当社に相応しい知見と経験を有する取締役候補者の決定について、以下の株主の皆様へのレターを公表いたしました。当社はまた、取締役会や経営体制の変更、及び当社が並行して進めている2 つの価値創造の選択肢についての情報をまとめた新たなウェブサイト(https://www.futureofsevenandi.com)を立ち上げ、本レターも掲載しておりますので、併せてお知らせいたします。
●新取締役会の体制案において、当社事業に深く関連する知見及び経験を有し、当社に相応しい4 名の新たな独立社外取締役候補者を選定
●取締役会は2 つの選択肢を並行して追求し、株主価値及び企業価値を最大化することへコミット
以上
セブン&アイ株主の皆様
当社は本日、2025年5月27日に開催予定の定時株主総会で上程される取締役候補者を発表いたしました。この機会を通じ、取締役会として、株主価値及び企業価値の最大化に向けあらゆる手段を追求することへのコミットメントを改めてお伝えいたします。
ご存じのとおり、当社は現在、株主及びその他のステークホルダーの皆様の価値を最大化すべく、2つの選択肢を並行して追求しています。その1つは、3月6日に当初発表し、4月9日に一部詳細をお示しした、価値創造とさらなる成長を目指す当社独自での施策であり、もう1つは、アリマンタシォン・クシュタール社(以下「ACT社」といいます。)との建設的な協議です。
当社独自での施策においては、経営体制、資本構造及び事業の変革に向けた一連の施策を通じて、長期的な成長の実現と株主還元の強化を目指しています。この方針のもと、株主の皆様へのコミットメントを既に実行に移しており、2025年度には最大6,000億円の自己株式を取得する旨を公表しております。
同時に、独立社外取締役のみにより構成される特別委員会(委員長:ポール 与那嶺取締役)は、取締役会に代わり、ACT社との建設的な協議を継続しています。特別委員会は、ACT社からの買収提案を完了する場合には必須となる、米国独占禁止法における規制当局の承認を得るための明確な道筋を確保することに取り組んでおります。
当社に相応しい知見と経験を有する取締役候補者は、今後も株主及び全てのステークホルダーの皆様のために、2つの価値創造の選択肢を並行して透明性をもって検討してまいります。
今般発表された新取締役会の体制案は、独立社外取締役8名及び社内取締役5名で構成されており、昨年の株主総会に上程された体制案と比べ社外取締役の比率が高まっています(ご参考:4月17日付「役員の異動及び再任ならびに取締役会議長及び筆頭独立社外取締役の選定に関するお知らせ」(https://www.7andi.com/library/dbps_data/_material_/localhost/ja/release_pdf/2025_0417_ir01.pdf))。うち4名の独立社外取締役候補者は今回新たに選定された方々ですが、それぞれが当社事業に深く関連する相応しい知見及び経験を有しています。小売、食品、エネルギー、フランチャイズビジネス、ブランドマネジメント、グローバルな事業展開等、当社に関連する様々な分野において、多様かつグローバルな経験を有する同4名は、取締役会にとって非常に魅力的な人材であり、株主価値と企業価値の最大化に向けた取締役会の方針に賛同しております。
●澤田貴司氏:セルソース株式会社 代表取締役社長CEO(現任)。株式会社ファミリーマート代表取締役社長、株式会社ファーストリテイリング副社長等の要職を歴任。小売業の海外展開(M&Aを含む)、フランチャイズビジネス、ブランディング及び財務・会計等に関する幅広く高度な知見・豊富なリーダーシップ経験を有しております。
また、当社は、グローバル企業としてのコーポレートガバナンス体制の強化及び経営の意思決定の透明性と客観性向上を目的として昨年導入した「取締役会議長」と「CEO」との役職の分離を今後も継続してまいります。
この継続的な取り組みの一環として、八馬史尚氏が本年の定時株主総会後、取締役会議長兼筆頭独立社外取締役に就任する予定です。八馬氏は、味の素株式会社の元常務執行役員や、株式会社J-オイルミルズの元代表取締役社長として、グローバルな食品事業に関する深い経験を有しています。同氏は、独立社外取締役と経営陣との連携・対話を強化し、株主や投資家の皆様との建設的な対話を定期的に実施してまいります。
さらに強固な経営陣を構築するため、創業家出身の伊藤順朗が代表取締役会長としてCEOを補佐するとともに、今回新たに、セブン-イレブン・ジャパンにおける豊富な経験を有し、現在は同社副社長を務める木村成樹が代表取締役副社長に就任することで、従業員やフランチャイズ加盟店を含むより広範なステークホルダーとの関係構築を担ってまいります。
先般発表の通り、スティーブン・ヘイズ・デイカス氏の取締役への再任についても、株主総会に付議される予定であり、デイカス氏は株主総会後の取締役会における承認をもって代表取締役社長兼CEOに選定予定です。
デイカス氏は2022年の当社取締役就任以降、当社が「食」を中心とした世界トップクラスのリテールグループへと進化する過程において、戦略委員会及び特別委員会を主導し、当社の変革を推進してまいりました。デイカス氏は、業務遂行における優れたリーダーシップを発揮してきた実績があり、幅広い戦略的視野と当社の戦略的方向性への深い知見、そして当業界についてのグローバルな経験を、MASTER FOODS JAPAN (現MARS JAPAN LTD.)のCEO、ウォルマート・ジャパンのCEO及びファーストリテイリングのシニア・バイス・プレジデント等の歴任を通じて豊富に有しています。
デイカス氏は、この重要な時期に当社を率いるのに相応しい人物であると考えています。刷新された経営陣と新たに加わった独立社外取締役のもと、当社はこれまでにないスピード感で戦略を実行し、株主価値及び企業価値のさらなる向上を目指します。
当社は、2つの選択肢を並行して追求していくことが、株主及びその他のステークホルダーの皆様にとっての価値最大化につながると確信しております。この強固な新取締役会の体制及び実効的なガバナンスへの改めてのコミットメントを通じて、この取り組みを加速化してまいります。
株主の皆様におかれましては、2025年5月27日の定時株主総会へのご参加を心よりお待ち申し上げております。
株式会社セブン&アイ・ホールディングス 取締役会
以上