2025年1月6日
株式会社セブン&アイ・ホールディングス
2025年 年頭ご挨拶
セブン&アイ・ホールディングス 代表取締役社長 井阪隆一
明けましておめでとうございます。年末年始の商戦は、グループ各社とも総じて好調な売上推移となりました。グループ全従業員の皆様にお礼申し上げます。
今、あらゆる領域で変化が一段と加速しており、2025年は当社グループも、さらなる変化への対応力が求められる1年となります。世界ではここ数年、気候変動、パンデミック、地政学的リスクなどが重なり合い、これが物価や原材料調達など私たちの暮らしやビジネスにも大きな変化をもたらしています。国内では人口減少や少子高齢化が進み、市場環境は大きな変化の中にありますが、新たにインバウンド需要が伸長しており、今後持続的な市場の拡大が期待されます。そこには国内小売業にとって大きな成長機会があり、あらゆる業態で積極的なニーズへの対応を図る必要があります。その反面、観光業等での雇用が拡大する中で、小売業での人財確保がより厳しい状況になっています。今後、私たちも人財確保に向けてよりいっそう魅力的な雇用環境を生み出すべく、工夫を重ねていく必要があります。
当社グループは昨年4月、コンビニエンスストア事業(以下、CVS事業)を中心としたセブン‐イレブン・コーポレーション(仮)、スーパーストアおよび専門店事業(以下、SST事業)を統括するヨーク・ホールディングス、金融関連事業という3つの事業体から成る「新しい姿」を発表しました。これは、グローバル市場でダイナミックな成長を図るCVS事業、国内市場でよりきめ細かな成長戦略と構造改革の完遂を目指すSST事業、金融と小売業の連携を深化させる金融関連事業が、それぞれ自主的、自律的な成長を目指す体制です。そして、グループが新しい姿へと変化しても、「常にお客様の立場に立って、新たな体験価値を提供することで、国内外の地域社会に貢献する」という基本姿勢や「信頼と誠実」という社是の精神にのっとり、お客様に日常生活の利便性や満足感を提供し続けるという点は変わりません。お客様が求める価値を提供し続け、社会の中で「なくてはならない存在」として認めていただくことで、私たちは成長し続けることができるのです。そのためにも、これまで営々と築いてきたグループシナジーを背景に、商品開発、店づくりなどあらゆる面で、これからもグループとして連携をより深めていきます。
「変わることのない使命を果たすために、私たち自身が変化していく」――グループの 新しい姿は、まさにその変化を成し遂げる体制です。2025年が未来に向けて大きく踏み出す成長の起点となるよう、力を合わせて頑張っていきましょう。
(2025年1月6日 「新年初朝礼」要旨)
以上
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