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2023年 年頭ご挨拶

2023年1月4日

株式会社セブン&アイ・ホールディングス

セブン&アイ・ホールディングス 代表取締役社長 井阪 隆一


明けましておめでとうございます。


 社会的にも「コロナとの共存」がさまざまに模索される中で、コロナ禍以降3年ぶりに行動制限のない年末年始となり、ご家族が集まって新年を祝うための「ハレの日」の需要が大幅に増加し、グループ各社とも好調な売上推移となりました。


 2022年は、コロナ禍に加え国際情勢の急激な変化によってエネルギーや食糧などあらゆる供給網が不安定化し、諸物価の高騰に直面しました。少子高齢化などかねてより進む社会構造の変化とも相まって、複雑かつ急速な変化が進行しており、グループではこの変化に俊敏に対応しながら最適解を追求し続けることが不可欠です。


 2023年は、「中期経営計画2021-2025」の折り返しとなる重要な年となります。当社グループでは、グループシナジーをさらに発展させるとともに、事業会社ごとの成長力を強化していくことで、着実に成果を上げていく方針です。グループシナジーでは、これまで進めてきた「セブンプレミアム」を代表するグループ共同開発商品や各事業会社間の商品や人財などのリソースの利活用に加え、新たにプロセスセンターやセントラルキッチンなどグループ共有インフラの準備・稼働、グループ共通の会員基盤である「7iD」を活かしたセブン‐イレブンとイトーヨーカドーのアプリケーション間のシームレスな利用を可能にするシングルサインオンの機能を始動します。また、個社ごとの成長力強化では、すでに各社が経営効率を高めるとともに新たな売上の創出に取り組んでおり、2023年はそのいっそうの加速が求められます。売上を伸ばしながら経営効率を高めることが重要であり、縦軸に成長、横軸に効率を用いた二軸を意識したバランスの良い成長を目指していきます。


 当社グループの売上規模は、いまや世界トップクラスの小売業と並ぶ水準になっており、とりわけ海外コンビニエンスストア事業が重要な成長力の柱となっています。本年も7-Eleven, Inc. のさらなる成長戦略や7-Eleven International LLC による既存のライセンシーの支援と新規出店エリアの精査などを通じて、「7-Eleven」を世界の優良ブランドとして育成を強化していきます。


 今後のグループの持続的な成長を展望する上で、経済的な成長とともに社会課題の解決への取り組みが欠かせません。環境宣言『GREEN CHALLENGE 2050』に掲げた環境問題をはじめ、人権に関する取り組み、商品やお買物に関するさまざまなご不便やムダの解消などの課題に誠実に取り組むことで、社会の一員として存在価値を高め続けていきます。そのための原動力は、グループの皆さん一人ひとりの行動力と想いに他なりません。本年も「働きがい」「働きやすさ」を実感しながら、仲間や会社とともに成長していくグループを目指して、一緒に力を注いでいきましょう。


(2023年1月4日 「新年初朝礼」要旨)