ホーム サステナビリティ 明日にいいこと。つなげる、つづける。 「7つの重点課題」活動レポート 子どもたちから学ぶ、未来世代との商品づくり。【動画公開中】「私にできる明日にいいこと。」~子どもたちから学ぶ、未来世代との商品づくり。~イトーヨーカドーの「交流授業」とは?

「7つの重点課題」活動レポート

子供達から学ぶ、
未来世代との商品づくり

Keisuke Nagamune [ 子供ワールド部マーチャンダイザー ]

イトーヨーカドーでは、未来を担う子どもたちとの意見交換から商品開発を行う「交流授業」を東京都内の小学校と行っています。この取り組みは、普段の生活や学校の授業からSDGsについて学ぶ子どもたちに、環境や社会にやさしい商品やエシカルな消費についての理解を深めてもらうことが目的。この交流授業から子どもたちの発想や気づきを学び、より良い商品開発へ挑戦するイトーヨーカドー商品本部 専門店事業部・長棟 圭祐さんと、交流授業に参加する葛飾区半田小学校校長 大木 毅さんにお話を伺いました。

子どもたちの成長と
ともに
学ぶ気づき。

イトーヨーカドーで子ども商品の開発を行う長棟さんは、「交流授業」を始めるきっかけについてこう話します。『今、小学校では私たちが思っている以上にSDGsについて学んでいます。一方で学校側はSDGsの教育においては難しさも感じており、私たちが行う商品開発が「子供の成長のためにもいいのではないか」とお話しを伺いました。私たちにとっても貴重な子供たちの意見を聞くことができ、商品開発にも生かせるたくさんの気づきが得られると思い、この取り組みを始めました。』
授業は年間4〜5回実施し、子どもたちの日常生活の不満やそれを解決する商品についての議論から始まります。例えば、コロナ渦で習慣化した「手洗い」については、子どもは大人以上に手洗いを何度もするので「ハンカチがびしょ濡れになる」、「そのハンカチをしまうポケットも濡れて気持ち悪い」など、子どもならではの素直な意見もあったとのこと。その後、試行錯誤を繰り返し、商品化へと結びつけていきます。

交流授業に参加している葛飾区半田小学校 校長 大木 毅さんは、次のように話します。『日頃から子どもたちに色々な経験をさせてあげたいと考えていました。そんな時に交流授業の話をいただき、子どもたちの意見を実際に聞き、本当に商品に生かされるということは得難い体験だと思いました。』これから大人になる子どもたちにとって必要な経験になる、そう確信されたのだそうです。

子どもたちの想いの
カタチを届けるために。

最終授業では、お店に並ぶ商品を目の当たりにした子どもたちから自然と拍手が起こります。そんな姿を見て、大木 毅校長先生は『熱中して取り組む姿を見ると、やってよかったと率直に思う。商品化を喜ぶ声もたくさん聞きましたが、これからも子どもたちの意見が反映され、この活動に生かされることを期待しています。』と交流授業への手応えを感じていらっしゃいました。

一方、長棟さんは『子どもたちが、商品がお店に並んでいるのを見て自分事として喜ぶ姿に感動ました。しかし商品に込められた子どもたちの想いを、限られた売場・スペースで、どのようにお客様へ伝えるのかは大きな課題です。』と話します。『この課題を解決するために、社員や販売スタッフにも伝えていかなければいけない。だからこそ、この取り組みを一過性のものにせず、やり続けて仲間を増やしていきたい。』子どもたちから学び続けることが、未来世代が活躍できる社会づくりにつながっていくと信じて、活動を続けていきます。