「7つの重点課題」活動レポート

2025.2.21

  • 課題3
  • 課題7

ともに作る、ともに歩む。
「地産地消」が地域の力に。

この記事の重点課題

  • 課題3
  • 課題7

セブン‐イレブン・ジャパン(以下セブン‐イレブン)は、「地産地消」を通じた地域貢献の取り組みを全国各地で行っています。地域で生産した原材料を、地域の中で商品に加工し、地域のお店で販売する。その過程には多くの人が関わり、それぞれの想いがつながることでたくさんのドラマが生まれています。今回ご紹介するのは、三陸産の「生冷(なまれい)わかめ」を使った取り組み。原材料の加工や商品の製造を担う地元のメーカー様や工場と、セブン‐イレブンが手を取り合うことで生まれた地産地消の物語をお届けします。

Chapter 1

「ゼロから、もう一度。」苦難もともに乗り越えて。

宮城県気仙沼市。日本有数の港町として知られるこの街で、50年にわたり水産加工業を営む企業があります。それが、株式会社かわむら。長年セブン‐イレブンと取り引きを続けて下さる重要なパートナーであり、「生冷わかめ」を生産するメーカー様です。
2011年3月、東日本大震災がこの港町を襲います。かわむら様も津波により工場や倉庫のほとんどを失う被害に遭いました。会長を務める川村賢壽(けんじゅ)さんは当時を振り返り『とてもじゃないけれど、立ち直れるなんて考えられなかった』と語ります。それでもゼロから会社を立て直すことを決めた川村さん。その決断に至ったきっかけを、次のように語ります。

『震災が起きてすぐ、セブン‐イレブンさんの支援物資が届きました。社員みんなで1週間食べられる量のパンとおにぎりが届いて、本当に救われる思いでした。それに、うちの会社で唯一残った冷蔵施設の水産物も、全てセブン‐イレブンさんが買い取ってくれたんです。本当にもうダメかもしれないと思っていましたが、そこでやっと、“もう一度やれるかもしれない”と希望が持てました。』

Chapter 2

生産者のやりがいを支える「新しい挑戦」。

2024年4月、セブン‐イレブンは東北エリア限定で三陸産の「生冷わかめ」を使った商品の販売を始めました。原材料であるわかめの加工を担うのは、震災を乗り越えた株式会社かわむら。そして商品の製造を手がけるのは、宮城県名取市に工場を構えるフジフーズ株式会社です。商品開発の責任者を務めたフジフーズの小林剛さんは、セブン‐イレブンが地産地消に取り組む価値を次のように感じていると話します。

『異常気象や担い手不足など、地域の生産者さんはさまざまな課題に直面しています。そんな中、自分が大切に育てた食材がセブン‐イレブンの商品になるということが、生産者の方々を前向きにしてくれている。加えて、新しいことにチャレンジする意欲にもつながっている。そんな希望を与えてくれる取り組みだと思うんです。私たちも、食品メーカーとしてそんな活動に参加できていることが本当にうれしく思います。』

Chapter 3

「生冷わかめ」の魅力で、もっと地域活性。

今回の商品の原材料である三陸産の「生冷わかめ」は、収穫直後のわかめを生のまま凍結した食材。塩漬けにして保存性を高めた一般的な塩蔵わかめとは異なり、素材本来の豊かな食感と採れたてのような磯の風味が楽しめます。株式会社かわむらの川村会長は、その味わいを最大限に引き出すために、『ほかには真似できないような水準の生産ラインを導入し、徹底した品質チェックを行っている』と話します。

地元・気仙沼で2店舗のセブン‐イレブンを経営し、「生冷わかめ」を使った商品を実際にお店で販売しているオーナーの小野寺優さんは、『この商品をきっかけに、たくさんの人に三陸産わかめの魅力が広まることで地域活性につながってほしい』と話してくれました。
生産者の想い、地域の声を拾い上げ、パートナーと共に豊かな未来へ。セブン‐イレブンでは、これからも地域の食に着目した地産地消の取り組みを全国各地で進めていきます。

新着コンテンツ