資源を守る「持続可能な調達」ってなに?
みんなの街のスーパーやコンビニにはさまざまな食品が並んでいるけれど、いま世界では、その食品を生産するために、とりすぎにより絶滅しそうな魚がいたり、農地にするために森林が破壊されたり、子どもが学校にも行けずに働いていたりする問題が起きているんだ。そのため企業には、原材料や製品の生産から運送、販売が行われる中で、子どもを働かせることなく、生き物や自然環境のこと、生産者の労働環境のことを考えた「持続可能な調達(サステナブル調達)」が求められているよ。
魚の40%が絶滅する? 厳しいルールで回復した例も
じつは世界でとられている魚などの漁業資源は、およそ40%が「とりすぎ」の状態で、このままでは絶滅してしまうかもしれないんだ。
お寿司のネタ「本マグロ」として人気のクロマグロも、とりすぎが原因で絶滅を心配された魚のひとつ。太平洋クロマグロは一時、もともと海にいたと考えられる量(初期資源量)のわずか1.7%にまで激減してしまったんだ。そこで国際的にとれる量やサイズを厳しくルール化した結果、20%を超えるまで回復してきているよ。
マークで見分けて応援できる持続可能な調達
魚をとりすぎないなど、生き物や自然環境に配慮した製品には、それが分かるマークがついていることがあるよ。魚の場合は、「MSC(Marine Stewardship Council、海洋管理協議会)」のMSC「海のエコラベル」などで、このマークがついた製品を選んで買うことは、持続可能な調達と、持続可能な社会の実現を応援することになるんだ。ほかにも適切な森林の管理、生産者の賃金や労働環境などに配慮した製品を表すマークもあって、食品だけでなく衣類などにもついているから、買い物をするときに注目してみてね。
セブン&アイグループの持続可能な調達を調べてみよう。
セブン&アイグループも持続可能な調達に取り組んでいるよ。
例えば、セブン-イレブンの「手巻おにぎり 炭火焼熟成紅しゃけ」やセブンプレミアムの「天然紅鮭の塩焼き」で使っているのはアラスカ産の紅しゃけ。アラスカは広大な海と手つかずの自然に囲まれた漁場が広がる天然シーフードの宝庫で、世界に先駆けて持続可能な漁業に取り組んできたんだ。アラスカシーフードのロゴは、その商品の原料が、厳しいルールで海の生態系を守りながら漁業を行うアラスカの海で漁獲したシーフード(水産物)であることを表しているよ。セブン&アイグループでは、ほかにも環境や地球、人にやさしい製品を示すマークがついた商品を扱っているから探してみてね。
・手巻おにぎり 炭火焼熟成紅しゃけ175円(税込189円)
・セブンプレミアム 天然紅鮭の塩焼き398円(税込429.84円)
※画像はイメージです。
※商品の取り扱いは店舗や地域によって異なります。