食材をムダなく使える料理を
調べてつくろう!
本来食べられるのに捨てられてしまう食品、いわゆる食品ロスが問題になっています。どうしたら食品ロスを減らすことができるか。まずは食材をムダなく使える料理を調べることで、解決の糸口を探ろう。
そもそも食品ロスってどれくらいあるんだろう?
実は日本の食品ロスは年間472万トン!(令和4年度の推計値)
国民1人当たりにすると1日約103g、1年で約38kgもの食品ロスがあるんだって。これは”1人当たり”のお米の消費量(1日約103g、1年で約38kg)に近い数値。毎日おにぎり約1個分のごはんを捨ててしまっている。そう考えると、かなりもったいないよね。そんな食品ロスを減らすため、調べ学習を進めていこう。
調べ方
1 まずは、おうちで捨ててしまっている食材がないかをチェックしよう
たとえば、使いきれずに残ってしまった大根や、賞味期限が過ぎたお豆腐など。おうちの人に協力してもらって「捨てがちな食材リスト」をつくろう。
2 インターネットや料理本で、その食材をむだなく使えるレシピや長持ちする保存方法を探そう
たとえばインターネットの場合、「大根 むだなく」などのキーワードを入れて検索したり、料理レシピのサイトなどを見るとよいよ。料理本の場合でも、野菜をまるごと使ったレシピの本があるから、図書館などで探してみよう。
3 実際に調べたレシピ・方法を試してみよう
レシピや保存方法を調べるだけでなく、おうちの人に協力してもらって、実際に調べたレシピ・方法で料理をつくったり、野菜をおいしく長持ちさせる保存方法や冷凍保存を試してみよう。実際に自分の手を使うことで実感がわき、気づきも出てくるはず。まとめるときは、その自分なりの気づきを入れよう。
つくった料理や試した保存方法を、写真やイラストを使ってまとめよう。料理の場合は「どの部分」を「どう調理」して「どういう料理」になったのかがわかるように表現しよう。保存の場合は、「どういう処理」をして「どういう保存(冷蔵庫への入れ方など)」をしたのかがわかるようにしよう。お友だちへおすすめするつもりで、思わずやってみたくなるような表現でまとめてみよう。
発展
発展その1:調べた保存方法で、なぜその食材が長持ちするのか調べよう
たとえば、大根の場合は葉や茎のほうの根元をカットして切り口をラップで包むと水々しさが長持ちする。どうしてだろう? それは、大根は下の写真のように育っていて、放っておくと根っこである大根から茎や葉が水分や養分をとっていってしまうから。
このように、保存方法は植物としての育ち方などに関係していることが多いので、ただ保存方法を調べるだけでなく、長持ちする理由まで探ってみよう。
発展その2:買い物や外食でも食品ロスを減らせるか考えよう
コンビニなどで売っているおにぎりやパンは、販売期限が近いものが手前に並べられている。商品を購入するときに手前に並べられている商品からとる「てまえどり」をすることで、食品ロスを減らすことにつながるんだ。ほかにも、買い物や外食のときに食品ロスを減らすことができることがないか、調べてまとめよう。
デニーズの食品ロスを減らす取り組みはこちらから
食品ロスを減らすための企業の取り組みを調
べよう
例えば、セブン‐イレブンの『セブンカフェ スムージー』はブロッコリーの茎の部分や、大きさや見た目の問題で規格外となってしまったフルーツも余すことなく活用する事で、フードロスの低減につながっているよ。