ホーム サステナビリティ 明日にいいこと。つなげる、つづける。 「7つの重点課題」活動レポート 【セブン-イレブン】よりよい未来への『第1歩』。環境に配慮した容器を全国に展開する取り組み。

「7つの重点課題」活動レポート

2023.10.6

  • 課題3
  • プラスチック対策

【セブン-イレブン】よりよい未来への『第1歩』。環境に配慮した容器を全国に展開する取り組み。~グッドデザイン賞を受賞~

セブン‐イレブン・ジャパン(以下、セブン‐イレブン)は、お弁当やお惣菜等のパッケージを石油由来のインクや着色を削減した環境配慮型容器に変更する取り組みを、2023年5月下旬より全国のセブン‐イレブンで順次開始しています。
その環境配慮型容器が2023年10月5日にグッドデザイン賞を受賞しました。
環境配慮型容器の全国導入に踏み切るまでの経緯や、今回の取り組みに対する思いを、セブン‐イレブン・ジャパン商品本部 デイリー部 原材料・設備サポート チーフマーチャンダイザーの八木田さんにお聞きしました。

※グッドデザイン賞とは、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨のしくみです。60年以上にわたり「Gマーク」とともに広く親しまれながら、デザインによって、暮らしや社会をよりよくしていくための活動をしています。
詳しくはこちらhttps://www.g-mark.org/

※売場イメージ

セブン&アイホールディングスは、グループ共通の環境宣言「GREEN CHALLENGE 2050」の取り組みテーマのひとつに「環境配慮素材への切り替え」を掲げています。このテーマでは、セブンプレミアムを含むオリジナル商品の容器・包装に環境配慮型素材を用いる割合を2030年には50%に、2050年には100%にすることを目標としています。
その達成に向けて、セブン‐イレブンでも「容器・包装に関わる環境負荷の低減に全力で取り組んでいる」と八木田さんは話します。
「これまでも、環境に配慮した容器を使った商品の拡充を進めてきましたが、今回はさらに一歩踏み込んだ環境負荷の低減を実現するために、容器に使用するインクや着色の低減に取り組みました。」
今回の取り組みでは、石油由来のインクや着色を減らした容器を採用し、容器本体とその製造工程等において排出されるCO₂の削減につなげています。この取り組みで削減できるCO₂の排出量を全国の店舗で換算すると、年間約800トンにものぼることが想定されています。また、今回採用した容器は着色工程を削減しているため、リサイクルしやすい設計にもなっています。さらに、容器を配送に効率的な形状に統一することで配送車1台当たりに積載できる量を増加。物流効率の向上で商品を配送する車の数を減らし、輸送時に排出されるCO₂の削減にもつなげています。

今回の取り組みに取り組む上で、八木田さんはひとつだけ気がかりなことがあったそう。それは、「容器の見た目が変わることで売上にどんな影響があるのか」という点です。
「容器の着色を減らすことで、お客様から見た時に違和感や不自然さが出てしまうかもしれない。そんな不安を払しょくし、覚悟を持って新しい容器を全国に拡大していくためには事前の検証が必要だと考えました。」
全国での導入に先駆けて、八木田さんたちは2022年12月から北海道内のセブン‐イレブンで新しい容器を採用した商品の販売を開始。さまざまな角度から検証を行い、容器の改善に取り組みました。さらに、事前検証にご協力いただいた加盟店のオーナー様からの「このように環境のためになることは積極的にやってほしい」「セブン‐イレブンだからこそ、こうした取り組みを行う意義がある」という声も後押しになり、全国での順次導入に踏み切ることができました。

八木田さんは、今回の取り組みを「あくまで未来に向けた小さな1歩」であると語ります。
「今回、石油由来のインクの使用や着色を減らした容器を採用することで、リサイクルの際の用途を広げることに繋がりました。しかし、これは“容器をリサイクルしやすくすること”の第1歩にすぎません。この取り組みをきっかけにして、今後さらに環境に配慮した容器をつくれるように、メーカー様や加盟店様と協力しながら挑戦を続けていきます。」
また、八木田さんは容器に対する価値観の変化を次のように話してくれました。
「これまでは、販売時点でいかに中の商品を美味しそう見せられるかを重視して、容器にさまざまな模様や着色が施されていました。しかし、この価値観は時代とともに変化していると感じます。見た目よりも環境に配慮した容器を使用した上で、お客様にご満足いただける商品をひとつでも多く開発すること。そして、こうした小さな取り組みをひとつずつ積み重ねることで、環境に配慮した容器を世の中のスタンダードにしていきたいと思っています。」
豊かな地球環境を未来世代につなぐために、セブン‐イレブンはこれからも、全国の店舗ネットワークとサプライチェーン全体で環境負荷を低減する取り組みを進めてまいります。

セブン‐イレブン・ジャパン
商品本部 デイリー部 原材料・設備サポート
チーフマーチャンダイザー

八木田 耕平

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