ホーム サステナビリティ 明日にいいこと。つなげる、つづける。 「7つの重点課題」活動レポート 静岡県が誇るブランド農林水産物を地域に広める、 セブン‐イレブン・ジャパンの『静岡“頂”フェア』

「7つの重点課題」活動レポート

2023.4.21

  • 課題3
  • 課題6
  • 持続可能な調達

静岡県が誇るブランド農林水産物を地域に広める、
セブン‐イレブン・ジャパンの『静岡“頂”フェア』

セブン‐イレブン・ジャパン(以下、セブン‐イレブン)は、しずおか食セレクション「頂」ブランドの食材を使用したオリジナル商品5品を販売する『静岡“頂”フェア』を、2023年4月7日(金)から4月19日(水)にかけて静岡県内のセブン‐イレブンで実施しました。セブン‐イレブンが地域のブランド食材を使った商品を販売した理由や、今回のフェアで登場した商品の魅力について、セブン‐イレブン・ジャパン 商品本部 地区MD統括部東海地区チーフマーチャンダイザーの平林慶さんにお聞きしました。

Chapter 1

地産地消で目指す、地域との共生。

セブン‐イレブンが静岡県に初めて出店したのは、1979年のこと。以来、約44年にわたって営業を続け、現在では県内に748店舗(2023年3月末現在)を展開するまでに至りました。しかし、お店を取り巻く環境は時代とともに大きく変化し、今後もセブン‐イレブンがこの地で営業を続けるためには「これまで以上に地域との絆を深める必要がある」と平林さんは語ります。
「静岡県でも断続的に人口が減少する等、私たちの店舗へお越しになるお客様の数も減少傾向にあります。セブン‐イレブンがこの先も営業を続けていくためには、私たち自身がもっと地域に貢献し、もっと地域の皆様に選ばれるお店になる必要があると考えます。」
地域との共生を目指して、平林さんたちが取り組み始めたこと。それが、静岡県産の優れた原材料を活用した地産地消の商品づくりでした。
「静岡県には、全国や海外に誇りうる価値や特長等を備えた県産の農林水産物を独自の基準で厳選し、認定する“しずおか食セレクション”という認定制度があり、基準をクリアした食材には「頂」と呼ばれるブランドロゴマークが付けられます。この「頂」ブランドの認定を受けた農林水産物を活用した商品を開発し、県内のお店で販売することで、地元の皆さまにも地産地消を通じた持続可能な地域社会の実現や、ブランド自体ももっと知っていただきたい。さらには、セブン‐イレブン自体を今まで以上に地域に親しまれるお店にしたいと考え、取り組みを始めました。」

しずおか食セレクション「頂」ブランドロゴ
2023年4月6日(木)静岡県庁に表敬訪問を行った
写真中央は、川勝平太静岡県知事

平林さんたちは、静岡県と連携して「頂」ブランドの認定食材を活用した商品を開発するプロジェクトをスタート。取り組みを始めた2021年から現在に至るまでに34品もの商品を開発し、合計で約480万食を販売してきたそうです。この取り組みを一層加速し、さらなる地域貢献や「頂」ブランドのPRにつなげるために企画されたのが、今回実施した『静岡“頂”フェア』でした。

※2023年3月時点の数値となっております。
Chapter 2

「頂」のブランド食材を、商品に。

2023年4月7日(金)から4月19日(水)にかけて、静岡県内のセブン‐イレブンで実施された『静岡“頂”フェア』。今回のフェアでは、「頂」ブランドの食材をより広くアピールするために5品をラインナップしたそう。これだけの商品数を同時に準備するには、さまざまな課題をクリアする必要があったと平林さんは語ります。
「ブランドの認定食材は生産量に限りがあるため十分な量を確保することが難しく、食材の収穫時期などのさまざまな制約も存在します。こうした課題をクリアしながら一つひとつの食材を商品化し、ラインナップを充実させました。」
また、商品を製造する上でも、乗り越えなければならないハードルがあったそう。
「今回販売した商品の一つに、「頂」ブランドの県産わさびを使用したおむすびがあります。この商品の原材料である“わさびの茎”は鮮度劣化が早いため、収穫後に時間を置かず商品へ加工する必要がありました。そこで、生産者や製造工場の方々のご協力のもと、朝収穫したわさびを遅くても翌日までには工場へ納品し、すぐさま商品を製造する体制を確立しました。」
さまざまな努力と工夫を重ねて、ついに完成した『静岡“頂”フェア』の商品。その中でも代表的な3つの商品の魅力について、平林さんに語っていただきました。

1品目は「石臼挽きそば粉のざるそば静岡県産わさび付」です。この商品のポイントは、「頂」ブランドの認定を受けた静岡県産のわさびと青ネギを薬味に使用したこと。「わさびは粗おろしにして、食感が良く、豊かな香りを楽しめるようにしました。」と平林さん。さらに、青ネギは安全性や環境にも配慮し、持続可能な農業に取り組む農家を認定する“JGAP認証”を取得した県内の生産者の方から仕入れしました。他にも、つゆはかつお枯節を使用して専門店のような味わいを追求するなど、一つひとつの素材にこだわり抜きました。

2品目は「クラウンメロンもこ」。この商品の原材料である「頂」ブランドのクラウンメロンは、一つの木に一つの実しか育てない栽培方法によって生産された希少価値の高い食材です。今回の商品には、そんなこだわりのメロンのピューレを今までの2倍の量を使用したそう。「上品で甘すぎない、クラウンメロン本来の風味を感じられる商品に仕上がりました」と平林さんは話します。

3品目は「一番だしおむすびわさびめし静岡県産本わさび」。この商品は、先ほどもご紹介したように収穫したわさびを翌日までに工場へ納品し、おむすびに加工しています。つんとくる本わさびの風味や、シャキシャキとしたわさび茎の食感と、おだしのきいたごはんのハーモニーが絶妙な一品です。

Chapter 3

取り組みの継続で、生まれる価値。

今回の『静岡“頂”フェア』では、「頂」ブランドを地域に広くアピールするために“商品ラインナップの充実”以外にもあることに取り組んだそう。それが、“イトーヨーカドーとの連携”です。
4月8日(土)・9日(日)の2日間にわたり、県内に2店舗あるイトーヨーカドーの売り場にも「頂」ブランドの食材を集めたコーナーを設置。さらに、イトーヨーカドー静岡店ではセブン‐イレブンの地産地消の取り組みなどを紹介するイベントも開催したそうです。
「イトーヨーカドーと合同でフェアを実施することで、普段セブン‐イレブンを利用する機会の少ないお客様にも「頂」ブランドの存在をアピールできた」と平林さんは振り返っていました。

最後に、「頂」ブランドの食材を活用した商品づくりを続ける意義について平林さんに伺うと、次のように答えてくれました。
「ブランドの認定食材を扱う取り組みを継続してきたことで、最初は難しかった原材料の確保も今では順調に進むようになり、商品の供給に至るまでの仕組みが徐々に完成されつつあると実感しています。また、私たちが食材を持続的に仕入れることで、生産者の皆様にも非常に喜んでいただけているところにも大きなやりがいを感じています。」
さらに、この取り組みの継続が食品ロスの削減や食品リサイクルの推進にもつながると平林さんは考えているそうです。
「このプロジェクトでは、キズや形のせいで規格外となってしまった食材や、食品を加工する際に出てしまう食材の余りなどを活用して、ジャムにしたり、ピューレにしたりして商品化する試みにもチャレンジしています。こうした取り組みを続けることで、持続可能な社会の実現に少しでも貢献できればと考えています。」
取り組みの継続こそが、さまざまな価値を生み出す源になる。お店にも、地域にも、よりよい未来をもたらたすために、セブン‐イレブンは「頂」ブランドの認定食材を活用した商品づくりにこれからも取り組み続けます。

セブン‐イレブン・ジャパン
商品本部
地区MD統括部 東海地区
チーフマーチャンダイザー

平林 慶

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