ホーム サステナビリティ 明日にいいこと。つなげる、つづける。 「7つの重点課題」活動レポート セブン‐イレブンが2つのSDGs推進・環境イベントに出展。 地域と連携しながら未来へつなぐメッセージとは!?

「7つの重点課題」活動レポート

2022.10.31

  • 課題3
  • 課題7

セブン‐イレブンが2つのSDGs推進・環境イベントに出展。
地域と連携しながら未来へつなぐメッセージとは!?

2022年10月、セブン‐イレブンはSDGs推進フェア「SDGs AICHI EXPO 2022」(10月6日~8日、愛知県国際展示場)、地球温暖化対策の啓発イベント「ふくしまゼロカーボンDAY!2022」(10月13日~15日、ビッグパレットふくしま)に出展しました。各地域での取り組みや思いを担当者にお聞きしました。

Chapter 1

地域とともにつくる持続可能な社会
~愛知編~

今回、コンビニエンスストアとしてはセブン‐イレブンが唯一の出展となった「SDGs AICHI EXPO 2022」。総合渉外部 静岡・東東海ゾーン 兼 東海ゾーン マネジャーの小野 等さんは「現在、愛知県が力を入れている環境問題について私たちも一緒に取り組んでいきたい」という思いから、今回の出展に至ったと言います。

愛知県全体とつながって
取り組むSDGs

環境や循環型社会に向けた取り組みを紹介するブースを出展

今回の「SDGs AICHI EXPO 2022」では、さまざまな市区町村や企業、NPO団体、大学、専門学校などが出展しました。セブン‐イレブンではこれまでに行政と連携して環境問題への取り組みや出張授業(※)などを積極的に行ってきましたが、さらに多くの企業や団体とつながりを持ち、愛知県により良い未来をもたらすために連携していきたい、また、加盟店オーナー様、従業員様にも参加していただきたいと考え、出展しました」と、小野さんは話します。

※出張授業:小・中学校に社員が出向き、生徒の皆さんと一緒に社会課題や環境問題について討論や発表会を行う取り組み。愛知県では豊田市の中学校などで行われています。

誰もが気軽に参加できる
循環型社会を目指して

ペットボトル回収機の実機もブース内に設置し、来場者に体験いただきました。

今回、セブン‐イレブンは「循環型社会の実現」エリアに出展。セブン&アイグループが掲げる7つの重点課題を解説するパネルのほか、来場者がリサイクルに参加できるペットボトル回収機もブース内に設置しました。

ブース内では、セブン&アイグループ各社店頭に設置されているペットボトル回収機で回収されたペットボトルを100%使用した、完全循環型ペットボトルの「セブンプレミアム一(はじめ)緑茶 一日一本 500ml」も配布しました。現在、愛知県でペットボトル回収機が設置されているのは豊田市内の34店舗。まだ触れたことがない人も多い中、「完全循環型ペットボトルを使用した飲料を購入していただくだけでも、循環型社会へ参加できることを紹介しました。

※ペットボトル回収機:ペットボトルをごみではなく資源として活用し、もう一度ペットボトルに再生する「ボトルtoボトル」という循環型リサイクルの仕組みを構築。生活や地域に根差したコンビニエンスストアがリサイクル拠点となり、加盟店や地域の皆様とともに取り組みを推進しています。

「地産地消」の記念商品からSDGsを考える

県政150年の節目を迎える愛知県の食材を使用して開発した記念商品。「愛知県産小麦粉ゆめあかり使用 カスタード&ホイップロール」(左上)、「愛知県産小麦粉ゆめあかり使用チョコクリーム&ホイップロール」(中上)、特産の「西尾の抹茶」を使用したスイーツ「西尾の抹茶もこ」(右上)、「愛知県産れんこんシャキシャキ胡麻マヨサラダ」(左下)、篠島港で水揚げされたしらすと県内産の香り高い大葉、たらこを具にした「新潟県産コシヒカリおむすび しらす大葉たらこ(篠島港水揚げしらす使用)」(右下)

もう一つ、目玉となったのが、フードコートで販売された「愛知県政150周年記念商品」5品。愛知県産の食材を使った商品で、愛知県、岐阜県、三重県のセブン‐イレブン1,436店にて10月6日(木)より順次発売しました。なぜSDGsのイベントに「地産地消」なのでしょうか。

「地域で採れたものをその地域で加工し、地域の店舗で売るということは、他の地域からトラックで輸送した食材を使うよりCO2削減につながります。そして、地域の食材を使い、地域の会社やメーカーが商品づくりに携わることで、生産者や企業の「持続可能性」にもつながります。ちょうど県政150周年とも重なり、SDGsの取り組みの周知につながる記念商品になったと思います」と、小野さんは言います。売上金の一部は「あいち森と緑づくり基金」に寄附され、愛知県内の森林や里山林、都市の緑を整備・保全する事業に活用される予定です。

Chapter 2

地域とともにつくる持続可能な社会
~福島編~

福島県では、「ふくしまゼロカーボンDAY!2022」に出展。セブン‐イレブンが福島県でこのような環境展示会に出展するのは、今回が初めてのことでした。福島・茨城ゾーンマネジャーの赤羽 哲さんは「地域の方々を中心に、SDGsの取り組みを自分のこととして身近にとらえてもらえるいい機会になれば」という思いがあったと話します。

今回「地域でできること」のゾーンに、セブン‐イレブンが
福島県で行っている環境配慮の取り組みを発信するブースを出展

近年、SDGsの認知拡大とともに、企業は利益の追求のみではなく、本業を通じていかに社会課題や環境問題を解決するかが問われています。
「その取り組みをより広く伝えていくためには、会社全体からの発信だけでなく、地元の自治体や、地域に密着したセブン‐イレブン店舗の協力をもとにその地域の方に発信し、未来世代に浸透させていくことも重要。今回の出展がそのきっかけになれば」と、赤羽さんは考えていたそうです。

福島の安全・安心な野菜を使った商品

「クリームチーズとフルーツトマトのカプレーゼ」(右)、「クロワッサンB LT」(中)、※「熟成食パンシャキシャキレタスサンド」(左)
※「熟成食パンシャキシャキレタスサンド」(左)は福島県内のセブン‐イレブン422店舗(2022年9月末現在)で販売中。

「地域の課題を、地域の皆さんと一緒に解決していきたい」との思いから、今回の出展ブースでは「ふくしまGAP認証野菜」を使った商品が展示されました。セブン‐イレブンでは2022年4月から「持続可能な調達」の実現と、福島県産の安全・安心な農産物を全国に広めることを目的とした「ふくしま。 GAPチャレンジ」と連携し、県内企業で生産され、GAP認証を受けた野菜を使った商品を開発し、福島県内の店舗で販売しています。

「福島県では、農業も地域を支える重要な産業です。福島の農業の未来への課題を感じている方も多くいらっしゃいます。そんな来場者に、農業を通じた商品づくりの取り組みをわかりやすく伝えたいと思いました」と、赤羽さんは話します。

規格外の桃をムダなく使った
商品開発

2021年3月に発売された「福島県産白桃&黄金桃サワー」。
東北・北関東・新潟のセブン‐イレブン約3,300店で先行発売されました

福島県の特産である桃を使った「福島県産白桃&黄金桃サワー」も展示されました。使われているのは、味は変わらないのにキズがあるなどの理由によって規格外となり、そのままでは廃棄されてしまう「白桃」と「黄金桃」。その果汁を有効活用し、商品化に至った商品で、これによって食品ロスの削減や生産者の一助につながり、農家や消費者にも喜ばれています。

このほか、ペットボトル回収機も設置。2022年9月現在、福島市内に42店、郡山市内に29店のセブン‐イレブンに設置されていますが、まだ触れたことのない人が実際に見て、触って、自分で身近にできる「循環型リサイクル」を体験できる場となりました。

Chapter 3

持続可能な社会のためにできること

セブン‐イレブンは、「SDGs AICHI EXPO 2022」と「ふくしまゼロカーボンDAY!2022」に“地域に根差したお店”という立場・視点から出展し、持続可能な社会に向けての取り組みや課題を紹介しました。今回の出展をきっかけに、セブン‐イレブンが愛知県、福島県において目指す社会、活動とはどんなものなのか、2人にその思いを伺いました。

“意味ある消費”を地域へ
広めるために

小野さんが念頭に置いているのは「継続的に行うこと」。
「この1回で終わらせず、継続して発信し続けることが大事です。最近、『イミ(意味)消費』という言葉があります。これは、商品やサービスそのものの機能だけではなく、それらが持つ社会的・文化的な価値に共鳴して選択する消費行動のこと。消費を通じて自然環境や地域活性に貢献することもできます。私たちもただ単にモノを売るだけではなく、商品がつくられる背景や商品への思いを継続的に発信していく、また意味のある商品づくりを続けていくことが重要だと思います」
また、今後は出張授業のさらなる拡大も検討し、今以上に社会課題や環境問題の解決について未来世代の人たちにも伝えていきたいそうです。

日本で50年近くの歴史を持つセブン‐イレブンが愛知県に出店したのは約20年前。出店当初からすでに他チェーンの店舗が多かったエリアで奮闘・成長してゆく姿を、小野さんはこの地域の担当者としてずっと見てきました。
「店舗を構えること、そこによい商品があること、お客様に買っていただくことや会社の利益だけでなく、これからの私たちの仕事は、それをどのように社会課題や環境問題の解決につなげていくか、そのコーディネートをしていくことが重要だと強く考えています。愛知県で取り組んでいることが、セブン‐イレブン全体の未来にもつながっていけばと考えています」

“福島愛”をもつ人々と課題を解決

東日本大震災から10年が経ち、生活は徐々に変わってきてはいますが、地域の現状にはいまださまざまな危機感や課題認識があることも事実。
赤羽さんは、「今後は、企業として地域に寄り添い、社会課題を解決する姿勢がより問われると感じています。今回の出展はそのよいきっかけとなりました。企業活動だけでなく、今まで以上に地域の人々や地域社会、行政と深く関わりを持ち、さまざまな課題解決を図っていきたいと考えています」と話します。

店舗改装時に発生する在庫商品の一部を県や社会福祉協議会などに寄贈している活動も積極的に多くの人に紹介し、また、出張授業を通じて、セブン‐イレブンが取り組んでいる社会課題や環境問題の解決を、より多くの未来世代の人たちに知ってもらう機会を増やしていく方針です。

赤羽さんは「福島県にはさまざまな地域がありますが、みなさん“福島愛”が強い」とも。
各地域に根付く文化や郷土料理といった個性も通じて、社会課題の解決に一緒に取り組んでいきたいそうです。

Writer:岡田知子(BLOOM)
セブン‐イレブン・ジャパン
総務法務本部 総合渉外部
静岡・東東海ゾーン 兼 東海ゾーン マネジャー

小野 等

セブン‐イレブン・ジャパン
オペレーション本部
福島・茨城ゾーンマネジャー

赤羽 哲

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