こうしたお客様の立場に立った自主開発商品の強化に向けて、産地に入りこんだものづくりや、売場と連携して商品の価値をお客様に的確に伝える体制づくりを進めるなど、開発体制の改革も進んでいます。
また、お取引先とのチームMDを強化して、自主編集売場にも注力。従来のブランドショップの垣根を取り払った「モードプラス」など、既存のイメージを一新する売場づくりを拡大していく方針です。
さらにサービス面でも、従来の組織の枠組みを超えた新たなサービスソフトを拡充。「キレイステーション」「プレママステーション」など、お客様から専門性が期待される売場には、専門の人材を配し、よりサービス機能を強化していきます。
これらの取り組み全体が、百貨店のさまざまな現場の活性化を生み出し、新たな魅力の創造をけん引しています。
常温管理の和菓子は、日持ちをよくするために糖度を高くする必要があり、大量生産、多店舗販売の場合、甘みが強くなってしまう傾向があります。セブン‒イレブンでは、専用工場、温度帯別物流の仕組みとノウハウを活かしてチルド商品化することで、糖度を抑え、本格的なチルド和菓子づくりに挑戦しました。商品開発に当たっては、それぞれの商品ごとに人気の高い専門店の味をベンチマークとして、それに負けない味の実現を追求。製法にもこだわり、たとえば「もち」の生地も、もち米を蒸して杵でつくという、本格的な製法を導入しています。
今後、さらに基本商品の育成を強化することで、幅広いお客様に和菓子のファンになっていただけるよう努めています。