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セブン&アイの挑戦

2013年2月

昨年行った「グループオリジナル商品の戦略発表会」。

左より、イトーヨーカドー竹田利明商品本部長、ヨークベニマル大髙善興社長、鈴木敏文会長、セブン‐イレブン鎌田靖商品本部長。

上質の追求から生まれたセブンプレミアムの「実績」

 2012年12月12日、セブン&アイHLDGS.はセブンプレミアムおよびグループ各社のオリジナル商品のさらなる拡大に向け、今後の商品戦略について発表会を行いました。その席上で鈴木敏文会長は、今までにない新しい価値、「上質」の商品・サービスをお客様に提供し続けることで、2015年にはセブンプレミアムの売上げを1兆円に、さらにグループ各社のオリジナル商品を含めた売上げを3兆円に伸ばすことを宣言しました。

 2012年度、セブンプレミアムの年間売上高は4900億円に達し、スタートした07年からの販売累計は1兆9000億円に上る見込みです。また、セブンプレミアムの1アイテム当たりの年間平均売上高は約2億8000万円にのぼり、中には10億円を超えるものが85品目あるなど、PBでは他に例を見ない売れ行きを示しています。価格優先ではなく、お客様の求める質と価値にこだわって開発してきたことが、お客様からの大きな支持と期待につながっています。

 タッグを組むメーカーさんとの取り組みもますます広がり、11月3日にはセブンゴールド初のカップラーメンが登場。12 年以上にわたり販売してきた「すみれ」「一風堂」などの人気の「日清名店仕込みシリーズ」を、さらに店の味に近づけ、セブンゴールドの名にふさわしいおいしさを実現しました。
また、11月27日に販売を開始したセブンプレミアム初のビールは、国内メーカーが初めてPBに取り組んだ例として社会的にも大きな話題となりました。
今後も新規分野で商品開発を進めると同時に、グループ各社のオリジナル商品の中でも業態を超えて販売可能な品質・内容を備えたものを、セブンプレミアムブランドで販売するなど、さらに強化を図っていきます。

セブンゴールドのカップ麺と初のPBビール「セブンプレミアム 100%モルト」。

発表会では試食会も実施。担当者の熱い思いとともに、セブンプレミアムの味を知っていただきました。

グループ各社のオリジナル商品開発も「加速」

 こうしたセブンプレミアムの強化と同時に、各社のオリジナル商品開発も強化・加速していきます。消費飽和の中でお客様の目が肥え、上質なものへのニーズは年々高まっています。今までにない新しい価値、「上質」の商品の提供は、セブン&アイグループ共通のMD(マーチャンダイジング=商品戦略)の基本方針です。各社が独自に開発している商品も、例外ではありません。
 「質を重視したオリジナル商品開発」の原点ともいえるのが、セブン‐イレブンのおにぎり、お弁当、惣菜をはじめとしたオリジナル商品。それらの商品の開発・生産には全国約170カ所に展開する専用工場が中心となっており、現在、セブン‐イレブンのオリジナル商品生産に占める専用工場の比率は約93%。お取引先との緊密な協力に基づくこの独自の体制が、生産技術の共有化、専用レシピ、原材料の共同購入などを実現し、商品開発やリニューアル、さらに日々の商品生産に際して高度な品質の維持とさらなる向上の支えとなっています。
 また、イトーヨーカドーの「ギャローリア」「グッデイ」やそごう・西武の「リミテッド エディション」といった衣料品でも、自主開発の体制を固め、お客様のニーズに応える商品づくりを加速しています。さらに赤ちゃん本舗でも、赤ちゃんの健康に配慮した安心で安全な、専門店ならではの高品質商品を開発しています。
 こうした「どこにもない」商品の開発と、価値をお客様にお伝えできる接客、売場づくりを両輪に、オリジナル商品のレベルを上げていくことで、圧倒的な差別化を目指していきます。
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