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セブン&アイHLDGS.は、NPO法人や各種団体と協働して、地球温暖化防止への貢献、生物多様性の保全に取り組んでいます。
セブン&アイグループの自然資本関連・生物多様性保全/回復の取り組みを強化・推進するため、セブン&アイHLDGS.はTNFDの理念に賛同しました。2023年1月にTNFDフォーラム、2月にSBTN コーポレート・エンゲージメント・プログラム、9月に30by30アライアンスに参画し、TNFDに基づいた分析・開示の準備を進めています。
セブン&アイHLDGS.は、地球の温暖化防止、生物多様性の維持・保全に寄与することを主旨として、一般財団法人セブン‐イレブン記念財団が全国19カ所で行っている「セブンの森」づくりに参画しています。「セブンの森」づくりは、全国の行政、NPO法人などと協定を締結し、セブン‐イレブン加盟店や地域市民の方々からボランティアを募って活動しています。
また、セブン&アイHLDGS.は、間伐した木材の利用を推奨することが日本の森が抱える問題の解決につながることから、「セブンの森」から得られる木質材をグループ内の店舗資材や事務備品として使用するほか、商品化を進めることで国産木材の活用を促進しています。
「セブンの森」づくり
一般財団法人セブン–イレブン記念財団は、セブン‐イレブン加盟店とセブン‐イレブン・ジャパンが一体となって環境をテーマにした社会貢献活動に取り組むことを目的として、1993年に設立されました。お客様からお預かりした店頭募金とセブン‐イレブン・ジャパンなどからの寄付金をもとに、環境市民活動支援事業、自然環境保護・保全事業、災害復興支援事業、広報事業に取り組んでいます。2022年度の募金総額は4億2,942万8,907円、市民団体の環境活動を支援する「環境市民活動助成」における助成先総数は285件、助成総額は1億5,536万1,354円でした。
セブン‐イレブン記念財団は、さまざまな団体と協力して豊かな自然環境の再生をテーマに、「森・河畔林・海」という自然のサイクルを保護し、CO2の吸収と酸素の排出を増やす「セブンの森づくり」活動を続けています。「山の森づくり」では植樹から下刈り、間伐までの保育活動を行い、豊かな森林の保全・再生につなげています。また、「海の森づくり」では、海中のCO2を吸収し炭素を蓄積することで、水質を浄化し生物多様性の保全に役立つアマモを増やす活動に取り組んでいます。これらは行政やNPO法人などと協定を締結し、セブン‐イレブン加盟店や市民の方々と活動しており、地域の皆様とともに多様な生物が息づく豊かな自然環境を目指しています。2021年3月には、環境省大臣官房総合政策課、地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)受託団体である一般社団法人環境パートナーシップ会議との3者による「環境保全及び協働取組に関する協力協定書」を締結し、2023年4月には、環境省自然環境局および地域の活動団体とともに国立公園の環境保全活動に協働で取り組むことを目的とした、「国立公園の環境保全活動に関する協力協定書」を締結しました。
また、「人と自然、自然環境と地域社会の共存・共栄を自然から学ぶ」を基本理念に「九重ふるさと自然学校」と「高尾の森自然学校」を運営しています。両校とも行政や企業、教育機関とも連携し、自然環境の保護・保全活動を通じて、生物多様性の重要性を体験し学ぶとともに、地域の自然や歴史、文化などを次世代に継承していく人材育成にも携わっています。自然環境のモニタリング活動として、両校は環境省生物多様性センターが実施する「モニタリングサイト1000」事業のモニタリングサイトとして登録し、九重ふるさと自然学校は2007年より、高尾の森自然学校は2018年より動植物のモニタリングを実施しています。九重ふるさと自然学校の「田んぼの生物多様性向上10年プロジェクト」は、国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB‐J)の認定連携事業に登録されています。
自然環境保護・保全の取り組み事例
事例名称 |
関連情報 |
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環境省‐モニタリング1000
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自然環境データを継続的に収集・蓄積する活動に2007年から参画 |
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環境省Webサイト |
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「環境保全及び協働取り組みに関する協力協定書」(Link) |
地球環境パートナーシッププラザ(GEOC) 一般社団法人 環境パートナーシップ会議(EPC) |
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「セブンの森」「セブンの海の森」づくり |
植樹から下刈り、間伐までの森の保育活動や水質浄化や酸素を生成し、CO2を減らすアマモ場の再生活動を実施 |
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東京湾UMIプロジェクト |
海岸清掃のほか、水質浄化やCO2を減らすアマモを増やして豊かな海に再生する海の森づくりを実施 |
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富士山地域環境保全 |
認定NPO法人富士山クラブの協力を得て清掃や外来種駆除などを山梨県側と静岡県側で交互に実施 |
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霧多布湿原トラスト活動 |
豊かな生態系を抱く霧多布湿原を次世代に引き継ぐために、認定NPO法人霧多布湿原ナショナルトラストとともにナショナルトラスト運動を推進 |
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国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB‐J) |
プロジェクトベース認定連携事業: 「田んぼの生物多様性向上10年プロジェクト」 |
セブン‐イレブン・ジャパンは、海洋ごみ問題に挑む高校生たちの想いに共感し、「スポGOMI甲子園2022」の全国大会に協賛しました。 日本財団「海と日本プロジェクト」の一環であるこの大会は、一般社団法人ソーシャルスポーツファウンデーションの主催で、全国35道府県の予選会から勝ち上がった高校生3人チームが、東京都墨田区に集まり、ごみ拾いの質と量を競い合う地球にやさしいスポーツです。2022年12月26日、墨田区役所にて開会式が行われ、高校生が墨田区周辺のごみ拾いを一斉に競いました。
イトーヨーカドーは「環境保全・自然共生型稲作栽培米」シリーズを販売しています。この商品は、「生物多様性農業」を実践し、農薬・化学肥料を減らすだけでなく、野生生物が生息できる田んぼで作られています。商品の収益の一部は、産地の環境整備のために寄付しており、2022年度は「コウノトリ育むお米 コシヒカリ」で約3.5万円を豊岡市コウノトリ基金へ、「朱鷺と暮らす郷づくり認証米 新潟県佐渡産コシヒカリ」で約7.2万円を佐渡市トキ環境整備基金へ寄付しました。
環境保全・自然共生型栽培米
イトーヨーカドーは、羽毛製品の適正処理と再資源化を目的に設立された「Green Down Project」に参加し、2020年3月から羽毛布団やダウンジャケットを店舗でお客様から常時回収できる体制を整え、羽毛循環サイクルの実現に取り組んでいます。2020年11月には、約70店舗でこのプロジェクトを通じて回収・リサイクルしたダウンを使った商品の販売を開始しました。
2020年3月から2023年2月までの累計回収点数は5,354点となり、売却による収益金、約129万円(税抜)を水鳥の生息地として重要な湿地を保全する団体「認定NPO法人霧多布湿原ナショナルトラスト」へ寄付しました。
イトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークの3社は、世界的な環境問題となっている海洋プラスチックごみやCO2排出量の削減に向けて、プラスチック製レジ袋の削減に取り組んでいます。2020年7月1日からは、さらなる環境負荷低減を目指し、環境配慮型のレジ袋に限定してお客様に販売しています。
2022年度、ヨークはレジ袋の収益金※1、約1052万円※2を4都県の基金等へ寄附しました。
埼玉県「彩の国みどりの基金」への寄附に対する感謝状贈呈式