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こだわりの産地を訪ねて

セブン&アイグループで取り扱う「こだわり」の品をご紹介

2024年2月15日

こだわりの産地を訪ねて
イトーヨーカドー/セブン‐イレブンほか

南の大地で

太陽と風が育む

セブンプレミアムの

たくあん

宮崎県宮崎市
宮崎県 宮崎市
宮崎市の青島から南に延びる海岸線で見られる波状岩は、「鬼の洗濯板」と呼ばれ観光地としても有名です。

セブンプレミアムの漬物の中でも人気商品である、たくあんの「つぼ漬」と「本漬たくあん」。

そのおいしさの秘密を探りに、原材料である干し大根と生大根が育まれる宮崎県の大根畑と漬物工場を訪ねました。

小麦

大根が整然と並んだやぐらの中には、壮観な光景が広がっています。

日本農業遺産の「大根やぐら」から生まれるおいしいたくあん

 干し大根の生産量日本一といわれる宮崎市田野町に到着すると、驚きの光景が目に飛び込んできました。畑の中に高さ約6メートル、奥行き約40メートルもある大きな三角形のやぐらがいくつも組まれ、そこに10段にわたって大根がずらっと干されているのです。そのスケールの大きさ、大根の数の多さ、整然と並んだやぐらの美しさに、スタッフ一同から感嘆の声があがりました。

小麦畑

松山さんの大根やぐら。竹を使って毎年人の手で組み立てています。降雨時には機械でビニールシートを巻き上げやぐらを覆います。

 これが令和3年に日本農業遺産に認定された「大根やぐら」です。田野町は冬は晴天が多く、昔から干し大根づくりが盛んに行われており、ここでつくられる細く長い品種の白首大根から「セブンプレミアム つぼ漬」が生まれています。

 「この辺りは冬場、霧島おろしという乾燥した冷たい西風が吹きます。この風に約2週間当てると、1kgの大根が250gにまでしぼむんです」

 干し大根を手に、大根農家の松山勉さんが教えてくれました。

 この干し大根づくりは気温の影響を受けやすく、毎日気が抜けません。気温が高いと大根の皮が硬くなってしわが寄らなくなり、寒くなりすぎると凍ってしまうからです。

 「外気温が0℃になると自宅に設置している機械のブザーが鳴るので、夜中でも起きて、大根やぐらにシートをかけたり、中でストーブをつけたりします」

 大切に乾燥させた大根を漬けてつくるたくあんは「本干したくあん」と呼ばれ、ポリポリとした食感と、干すことで栄養価が凝縮された旨味が特徴です。

コンバインハーベスタ

大根の様子を確認する松山さん。天候が順調なら、大根は約2週間で芯がなくなり、くるっと丸くなるほど乾燥し、重さは1/4になるそうです。

 一方、「塩押したくあん」といって、生の大根をそのまま漬けてつくるたくあんもあります。こちらは歯切れの良い口当たりが持ち味です。 

 「セブンプレミアム 本漬たくあん」の原材料となる「塩押したくあん」用の大根の収穫を、原田昭仁さんの畑で見せてもらいました。

刈り取った小麦

塩押したくあん用に生のまま出荷する大根を、専用の機械で掘り出していく原田さん。

 びっしりと大根の緑の葉が広がる原田さんの畑の土は、霧島の火山灰の影響を受けた黒ボク土と呼ばれ、弱酸性で粒度が緻密で保水力があり、みずみずしい大根を育てます。土に専用の機械を入れると、大根が次々と現れてベルトコンベアへ。畑で葉をカットしたら、宮崎市にある漬物たくあん製造量全国1位の野崎漬物の工場へと運びます。訪れた12月、野崎漬物では宮崎県内の契約農家から干し大根や生大根が運び込まれるピークを迎えていました。工場を見せてもらうと、原材料の搬入から漬け込み、カット、袋詰め、梱包まで、たくさんの人の手で作業が進められています。また、冷蔵室にはタンクに漬けられたたくあんが、なんと6000トンも眠っているそう。たくあんは漬物の代表格ですが、それにしても驚きの貯蔵量です。

トマトの花

黒ボク土で育った生の大根は畑で葉を落とし、野崎漬物に搬入されます。

 1本ずつ中にス(隙間や穴)が入っていないかを確認し、わずかな汚れも見逃さず、専用の軽石でそぎ落とします。こうした入念な作業が、農家が大切に育てた大根を、おいしいたくあんに育てあげているのです。

適正判断

宮崎市内にある野崎漬物の工場。ベルトコンベアで流れてくるたくあんから、傷のあるもの、形状の異なるものを取り除いていきます。

イカリファームの皆さん
イカリファーム産の小麦で作ったパン

干し大根からつくられる「セブンプレミアム つぼ漬」。
「セブンプレミアム 本漬たくあん」とその端材を活用した「セブン・ザ・プライス ぶつ切りたくあん」。
イトーヨーカドー、ヨークマート、ヨークフーズ、ヨークベニマル、セブン‐イレブンで販売中。

ムービー

セブン&アイグループが自信を持ってお届けする、メイド・イン・ジャパンの商品。
そのこだわりの商品を生み出す産地をご紹介します。

こだわりの産地を訪ねて「冬の風物詩の巻」(4:46)