重点課題 3 商品、原材料、エネルギーのムダのない利用

社内外とのコミュニケーション

 セブン&アイグループでは、日本国内だけでも毎日約2,240万人のお客様にご利用いただく小売業の特長を活かし、お客様とともに環境活動を進めています。さらに、外部団体の活動への参加やNPOとのコミュニケーションを通して、さまざまなステークホルダーとの協働も重視しています。 また、環境活動推進のためには、国内10万人を超える従業員一人ひとりの行動が必要であることから、従業員への啓発活動にも力を入れています。

  • SDGs4 質の高い教育をみんなに
  • SDGs12 つくる責任 つかう責任
  • SDGs15 陸の豊かさも守ろう

お客様とのコミュニケーション

 セブン&アイグループでは、多くのお客様と直接関わることができる小売業の特長を活かした環境活動に取り組んでいます。2021年3月と7月には、セブン&アイグループ一部店舗の看板を消灯し、お客様ともに地球環境を考える「ライトダウン」を実施。グループの約7,500店舗が参加しました。

 2021年6月の環境月間には、食品ロス削減につながる寄付活動として、イトーヨーカドーやそごう・西武の一部店舗にて、地域のご家庭で不要となった食品を回収し、寄付につなげる「フードドライブ」を実施。多くのお客様にご参加いただき、回収した食品を各団体へ寄付しました。イトーヨーカドーの一部店舗ではフードドライブの常設コーナーを設置し、年間を通じて活動を継続しています。

 またコロナ禍を鑑み、店舗以外での活動としてインターネットやSNSを通じた啓発活動にも取り組んでいます。一例として、2021年3月に食品ロス削減を目指す「賢者のレシピ」を公開。食材を「たいせつに・おいしく・かしこく・ムダなく」使って食べることで、食材を育てる人も調理する人も、食べる人も全員が幸せになることをテーマにした食品ロス削減レシピを、特設サイトにて配信しています。

NPOなど環境団体への支援

 セブン&アイHLDGS.は、環境動物保全団体である「公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)」や、国内外のNGOなどが実施する自然保護活動支援や生物多様性に関する普及啓発を行う「公益信託 経団連自然保護基金」など、各環境団体への寄付を続けています。そのほか、気候変動関連では、気候変動イニシアティブ(JCI)や日本リーダーズ・パートナーシップ(JCLP)、TCFDコンソーシアムに加入し、プラスチック問題では、クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(CLOMA)へ加入するなど、さまざまな企業・団体とも連携しながら環境活動を推進しています。

 また、セブン‐イレブン・ジャパンは、「一般財団法人セブン‐イレブン記念財団」を通じて、加盟店と一体となり、環境をテーマにした社会貢献活動に1993年から取り組んでいます。 セブン‐イレブン記念財団では、セブン‐イレブンの店頭募金箱にお客様から寄せられた募金 ※1とセブン‐イレブン・ジャパンからの寄付金などをもとに、環境市民活動支援事業、自然環境保護・保全事業、広報事業、災害復興支援事業に取り組んでいます。なかでも、環境市民活動支援の大きな柱である「環境市民活動助成」※2では、地域でお預かりした募金を地域の環境活動に活かしていただくために、2001年より毎年、地域で環境活動を行うNPOや市民団体を公募し、活動資金を助成しています。20年間の累計で4,078件の活動に、24億2,319万106円 の募金をお届けしました。

 また、「人と自然、自然環境と地域社会の共存・共栄を自然から学ぶ」を基本理念に、大分県玖珠郡九重町で「九重ふるさと自然学校」を、東京都八王子市で「高尾の森自然学校」を運営しています。「九重ふるさと自然学校」では、地域が育んだ豊かな自然や生態系、歴史・文化の保護・保全活動に取り組んでいます。「生きもの育む自然共生型田んぼづくり」は、国連生物多様性の10年日本委員会連携事業に認定されています。また、「高尾の森自然学校」は、東京都との協働事業として、約26.5ヘクタールの都所有の森をフィールドに、「野鳥観察会」「森林ボランティア体験」「草木の観察会」「クラフトワーク」などのプログラムを実施しています。

  • 1. 2020年度の店頭募金総額は4億2,059万6,964円 :1994年度からの店頭募金総額は83億5,644万9,175円
  • 2. 2020年度の環境市民活動助成(継続助成を含む):助成先件数は269件、助成総額は1億1,106万3,824円

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高尾の森自然学校

店頭に設置している募金箱

九重ふるさと自然学校

ご意見・ご要望への対応

 お客様や市民団体からの環境に関するご意見・ご要望については、グループ各社のお客様相談室やセブン&アイHLDGS. サステナビリティ推進部などで受け付けて回答しています。また、2014年にセブン&アイHLDGS.が重点的に取り組むべき課題を検討した際には、ステークホルダーであるお客様、お取引先様、株主・投資家の皆様のほか、CSRに関する有識者と対話を行ったうえで重点課題を特定しました。

環境に関する従業員教育

 従業員の環境意識向上のために、セブン&アイグループはそれぞれの事業特性に合わせて環境に関する基礎知識の習得と理解促進を目的とした研修やイベントなどを定期的に実施しています。

グループ共通のeラーニングを実施

 2019年5月に公表した環境宣言「GREEN CHALLENGE 2050」を受けて、セブン&アイグループは2019年度からグループ共通eラーニングを毎年実施しています。2020年度は、環境宣言「GREEN CHALLENGE 2050」の目標改定や、気候変動をめぐる社会の動きを反映した内容で、国内セブン&アイグループ全従業員を対象に実施しました。

グループ従業員にeco検定取得を推奨

 多様化する環境問題を幅広く体系的に習得するための教育ツールとして、セブン&アイグループは2014年度から従業員の「eco検定」取得を推進しています。グループ各社では、受験料の補助や勉強会の開催などを通じて、受験者の合格を支援しており、2020年度は462名が合格。累計合格者数は10,063名になりました。

従業員向け環境意識啓発イベントの開催

 セブン&アイグループでは、従業員の環境意識を高める機会として社内で環境イベントを開催しています。例えば、セブン‐イレブン記念財団が募集するボランティア活動にセブン‐イレブンの加盟店とともにグループの従業員も参加しています。代表的な活動として、全国16カ所にある「セブンの森」での植樹から間伐・下刈りまでの森の保育を行う活動や、水質浄化やCO2を減らすアマモ場の育成、東京湾や大阪湾を豊かな海に再生する「海の森づくり」などの保全活動があります。これらの活動に2020年度は、セブン-イレブンの加盟店と本部社員をはじめ、グループの従業員の合計171人が参加しました(2020年度は新型コロナウィルス感染防止のため、参加人数を制限して開催)。活動は2006年から始まり、これまでの参加者数は累計で13,307人になりました。

 また、6月の環境月間や10月の食品ロス月間には、従業員の意識啓発のためのさまざまな活動に取り組んでいます。2020年度は、家庭で余っている食品を持ち寄りフードバンクに寄付する「フードドライブ」や、プラスチック対策としての使い捨てコンタクトレンズ空ケースの回収、グループ店舗でのライトダウン活動などを実施し、従業員が自分事として環境について考える機会を提供しました。

重点課題3の取り組み