重点課題 3 商品、原材料、エネルギーのムダのない利用

社内外とのコミュニケーション

 セブン&アイグループでは、日本国内だけでも毎日約2,500万人のお客様にご利用いただく小売業の特長を活かし、お客様とともに環境活動を進めています。さらに、外部団体の活動への参加やNPOとのコミュニケーションを通して、さまざまなステークホルダーとの協働も重視しています。 また、環境活動推進のためには、国内10万人を超える従業員一人ひとりの行動が必要であることから、従業員への啓発活動にも力を入れています。

  • SDGs4 質の高い教育をみんなに
  • SDGs12 つくる責任 つかう責任
  • SDGs15 陸の豊かさも守ろう

お客様とのコミュニケーション

 セブン&アイグループでは、多くのお客様と直接関わることができるという小売業の特長を活かし、お客様とのコミュニケーションを大切にしています。 2019年度は、10月の「食品ロス削減月間」に合わせて、食品ロスを削減するキャンペーンやイベントを開催しました。例えば、賞味期限の正しい知識をお客様に知っていただくために、環境省とセブン&アイグループが共同で作成したポスターやPOPを店内に掲示したり、食材を最後まで使い切ることで、ゴミを減らし、環境にも家計にもやさしい「エコレシピ」を配布するなどの啓発活動を実施しました。また、横浜市内のイトーヨーカドー3店舗、西武所沢ショッピングセンターでは、ご家庭で使い切れない食品を持参していただきフードバンクへ寄付する「フードドライブ」も実施しました。さらに、イトーヨーカドーでは多くのお客様に「フードドライブ」にご協力いただけたことから、2020年8月から15店舗で寄付食品の受付場所を常設しています。

 また2019年度は、環境展示会「エコプロプロダクツ2019」への出展をはじめとして、社外のイベントにも参加し、お客様からペットボトルを回収してリサイクルする取り組みなどを紹介し、来場者へ資源回収のご協力をお願いしました。

 さらに、セブン&アイHLDGS.で初の取り組みとして、2020年2月にお客様参加による購入型クラウドファウンディング「“海の絵本”制作プロジェクト」を実施しました。未来を担う子どもたちに向けて、水産資源の枯渇やプラスチック問題などの重要性を伝えるとともに、絵本の読み聞かせの読み手である現役世代の行動を変えていただくことを目的に制作しました。絵本の制作は、三陸の若き漁業従事者の団体「一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン」を中心に、専門家の学術的な視点だけでなく、その魚を扱う流通小売などの、マルチステークホルダーの想いを詰め込んだ内容になっています。 

NPOなど環境団体への支援

 セブン&アイHLDGS.は、環境動物保全団体である「公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)」や、国内外のNGOなどが実施する自然保護活動支援や生物多様性に関する普及啓発を行う「公益信託 経団連自然保護基金」など、各環境団体への寄付を続けています。そのほか、気候変動関連では、気候変動イニシアティブ(JCI)や日本リーダーズ・パートナーシップ(JCLP)、TCFDコンソーシアムに加入し、プラスチック問題では、クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(CLOMA)へ加入するなど、さまざまな企業・団体とも連携しながら環境活動を推進しています。

 また、セブン‐イレブン・ジャパンは、「一般財団法人セブン‐イレブン記念財団」を通じて、加盟店と一体となった環境をテーマにした社会貢献活動に1993年から取り組んでいます。 セブン‐イレブン記念財団では、セブン‐イレブンの店頭募金箱にお客様から寄せられた募金 ※1とセブン‐イレブン・ジャパンからの寄付金などをもとに、環境市民活動支援事業、自然環境保護・保全事業、広報事業、災害復興支援事業に取り組んでいます。なかでも、環境市民活動支援の大きな柱である「環境市民活動助成」※2では、地域でお預かりした募金を地域の環境活動に活かしていただくために、2001年より毎年、地域で環境活動を行うNPOを公募し、活動資金を助成しています。19年間の累計で3,809件の活動に、23億1,212万6,282円の募金をお届けしました。

 また、「人と自然、自然環境と地域社会の共存・共栄を自然から学ぶ」を基本理念に、大分県玖珠郡九重町で「九重ふるさと自然学校」を、東京都八王子市で「高尾の森自然学校」を運営しています。「九重ふるさと自然学校」では、地域が育んだ豊かな自然や生態系、歴史・文化の保護・保全活動に取り組んでいます。「生きもの育む自然共生型田んぼづくり」は、国連生物多様性の10年日本委員会連携事業に認定されています。また、「高尾の森自然学校」は、東京都との協働事業として、約26.5ヘクタールの都所有の森をフィールドに、「野鳥観察会」「森林ボランティア体験」「草木の観察会」「クラフトワーク」などのプログラムを実施しています。

  • 1. 2019年度の店頭募金総額は4億7,129万3,805円 :1994年度からの店頭募金総額は79億3,585万2,211円
  • 2. 2019年度の環境市民活動助成(継続助成を含む):助成先件数は289件、助成総額は1億3,340万2,934円

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高尾の森自然学校

店頭に設置している募金箱

九重ふるさと自然学校

ご意見・ご要望への対応

 お客様や市民団体からの環境に関するご意見・ご要望については、グループ各社のお客様相談室やセブン&アイHLDGS. サステナビリティ推進部などで受け付けて回答しています。また、2014年にセブン&アイHLDGS.が重点的に取り組むべき課題を検討した際には、ステークホルダーであるお客様、お取引先様、株主・投資家の皆様のほか、CSRに関する有識者と対話を行ったうえで重点課題を特定しました。

従業員への環境教育・eco検定の取得促進

 セブン&アイグループ各社では、それぞれの事業特性に合わせて新入社員や新任役職者などを対象として、環境に関する基礎知識の習得と理解促進を目的とした研修を定期的に実施しています。また、2019年度からは、2019年5月に公表した環境宣言「GREEN CHALLENGE 2050」に関するグループ共通eラーニングを毎年6月に実施しています。

 さらに、多様化する環境問題を幅広く体系的に習得するための教育ツールとして、2014年度から従業員の「eco検定」取得を進めています。2020年度までにグループ累計のeco検定合格者12,000人を目指して、各社では、受験料の補助や勉強会の開催などを通じて、受験者の合格を支援しています。2019年度は、3,064名が合格しました(2014年度からの累計合格者数は9,579人)。

従業員向け環境意識啓発イベントの開催

 セブン&アイHLDGS.では、従業員の環境意識を高める機会として社内で環境イベントを開催しています。例えば、セブン‐イレブン記念財団が募集するボランティア活動にセブン‐イレブンの加盟店とともにグループの従業員も参加しています。代表的な活動として、全国17カ所にある「セブンの森」での植樹から間伐・下刈りまでの森の保育を行う活動や、水質浄化やCO2を減らすアマモ場の育成、東京湾や大阪湾を豊かな海に再生する「海の森づくり」、富士山の保全活動などがあります。これらの活動に2019年度は、セブン-イレブンの加盟店と本部社員をはじめ、グループの従業員の合計2,041人が参加しました。

 また、6月の環境月間や10月の食品ロス月間には、従業員の意識啓発のためのさまざまな取り組みを行っています。2019年度は、グループ全従業員を対象とした外部講師による環境講演会やセブン‐イレブン記念財団が東京都と協働事業として運営する高尾の森自然学校での環境学習会のほか、家庭で余っている食品を持ち寄りフードバンクに寄付する「フードドライブ」なども開催し、従業員が体験を通じて環境について考える機会を提供しました。

重点課題3の取り組み