開発者のサステナビリティの想いをご紹介

イトーヨーカドー
マルシェ部
精肉担当MD

工藤　秀夫

――商品開発の経緯・理由・開発者の想い

お客様にとってより安全・安心でおいしい商品を追求することが、私たち商品開発担当の役目だと考えています。ミートボールは小さなお子様からの人気が高い商品なのですが、食物アレルギーのために食べられないことが多いことを知り、アレルゲンを減らしより多くのお子様に食べていただけるミートボールを作りたいという思いを以前から持ち続けてきました。
また、食物アレルギーの3～4割は「卵」によって引き起こされると言われています。今回のリニューアルで卵・乳を不使用にすることが、食物アレルギーでも安全・安心に食事ができる社会につながるのではないかと考えています。

さらに、今回完成した商品の原材料には、農薬や化学肥料を使わずに育てた有機トマトのペーストを使用。安全・安心をさまざまな角度から追求した商品に仕上げています。

――商品を通じたサステナビリティへの想い、その他伝えていくこと

商品開発において一番の障壁となったのが、製造現場の確保です。ミートボールをより安全・安心な商品にするためには、卵や牛乳を一切使わない専用の工場や製造ラインが必要。3年の月日をかけてメーカー様と協議を重ねて独自の生産体制を構築し、ようやく商品の発売にたどり着くことができました。
ミートボールは、お弁当のおかずや忙しい時の献立にも最適な食卓の定番品です。今回の取り組みが、こうした食品をより多くのご家庭に安心して取り入れていただけるきっかけになればと願っています。また、商品を製造する際は、食材を余すことなく活用して食品ロスを削減したり、パッケージに環境配慮型の素材を使用してプラスチックの排出量を削減するなどの工夫を重ねています。これらの行動を通じて、環境課題の解決にもつなげたいと考えます。