ホーム サステナビリティ 明日にいいこと。つなげる、つづける。 「7つの重点課題」活動レポート 東京23区内で「あんしんお届け便」が出走!セブン‐イレブン・ジャパンが取り組む新たな地域貢献

「7つの重点課題」活動レポート

2023.3.3

  • 課題1

東京23区内で「あんしんお届け便」が出走!セブン‐イレブン・ジャパンが取り組む新たな地域貢献

セブン‐イレブン・ジャパン(以下、セブン‐イレブン)は、お買物が不便な地域にお住まいの方などへの支援を目的とした移動販売サービス『セブンあんしんお届け便』を、2011年より実施してきました。そして2023年2月16日より、東京都葛飾区のセブン‐イレブン高砂店で当サービスの運行がスタートしました。大都市・東京で移動販売サービスを始めた理由、さらにはこの取り組みが実現に至るまでのストーリーを、セブン‐イレブン高砂店清水誠司オーナーと、セブン‐イレブン・ジャパン オペレーション本部 東東京 ゾーンマネジャーの竹井浩樹さんにお聞きしました。

Chapter 1

便利な都会の、見えない地域課題。

人とお店が密集する街、東京。生活に必要なお店がすべて身近にあり、買物に便利な場所というイメージの強い都会の中にも、実は、その便利さが届かない地域があります。葛飾区にあるセブン‐イレブン高砂店清水オーナーは、日々お客様と接する中でそのことを切実に感じているそうです。
「葛飾区でも急速に高齢化が進んでおり、当店をご愛顧いただいているお客様の中にも、足腰を悪くされている方、重いものを持つのに苦労されている方がここ数年で増えたように感じています。また、当店の近くには東西を川に挟まれた地域があり、そこには食料品などを購入できるお店がほとんどありません。この地域に住んでいる方が買物をする時は、急勾配の橋を渡って川の向こうのお店へ行かなければならず、風が強い日に手押し車を押しながら橋を渡る高齢者の姿を何度も目の当たりにしました。」

セブン-イレブン高砂店は、先代から数えて40年以上もこの地で商売を続けています。長い間お店を支えてくださった地域の方々のために、自分にできることをしたい。そんな思いで、清水オーナーは2021年の末に「『セブンあんしんお届け便』を始めたい」とセブン‐イレブン本部の担当者に自ら申し出たそうです。
セブン‐イレブンは広いエリアからお客様を集める大型の商業施設とは異なり、お店の近隣地域に密着して営業を行う業態。だからこそ、地域にひそむ小さな課題や困りごとを拾い上げることができる。そんな“セブン‐イレブンの存在価値”を体現した清水オーナーの思いと行動によって、葛飾区での『セブンあんしんお届け便』の出走実現に向けたプロジェクトがスタートしました。

Chapter 2

自治体との連携を、推進力に。

『セブンあんしんお届け便』の取り組みに自治体から賛同を得るため、清水オーナーはセブン‐イレブン本部と連携して葛飾区へコンタクトを取りました。すると、自治体側もかねてから買物に困窮する高齢者などへの支援・対策を模索していたそうで、葛飾区からすぐに協力の意思が示されました。こうして始まった“自治体との連携”が、プロジェクト実現に向けた推進力となりました。特に、「販売車両を停める場所を行政側に確保いただけたことが何より大きかった」と清水オーナーは語ります。
「都心で移動販売を行う場合、車を停めて販売する場所を見つけることがとても難しい。個人で土地の所有者を一軒ずつ訪ねて許可を取ろうとすると、膨大な時間と手間がかかります。葛飾区役所の方が場所の確保に動いてくださったからこそ、この取り組みが実現できたのだと思います。」

自治体の協力を得て、遂に運行をスタートさせたセブン‐イレブン高砂店の『セブンあんしんお届け便』。2023年2月16日には、葛飾区の小林宣貴副区長ご臨席のもとサービス開始を記念した「出走式」が開かれました。晴れて出走の日を迎え、清水オーナーは「まずは高齢者の方が多く住む団地や地域の神社、介護施設などで移動販売を行いますが、今後も葛飾区と連携して、さらに販売エリアを広げていきたい」と意気込みを語ってくれました。

Chapter 3

新たな一歩の、その先へ。

地域に貢献したい一心で今回の取り組みを実現した清水オーナーに、今後セブン‐イレブン高砂店が目指す店舗像についてお聞きすると、次のように答えてくれました。
「昔は、となり近所で心配しあいながら暮らしていく意識が日本にはありました。しかし、こうした意識は時代とともに薄れてきていると感じます。だからこそ、地域の高齢者の方に何かお困りごとがあれば、遠慮なく相談いただけるようなお店をつくっていきたいです。」

また、今回の取り組みを本部の立場からサポートした東東京ゾーンマネジャーの竹井さんにも、葛飾区で『セブンあんしんお届け便』がスタートしたことへの思いと、今後の展望についてお聞きしました。
「今回のセブン‐イレブン高砂店での取り組みは、まさに“新たな一歩”であると考えます。一歩踏み出すことで一つの事例が生まれ、それが話題になれば、他の自治体や加盟店のオーナー様から問い合わせをいただくことになる。そうやってこの取り組みが広がることを期待していますし、今後もさまざまな自治体と連携して、地域におけるセブン‐イレブンの存在価値を高める活動を進めていきたいです。」
葛飾区での『セブンあんしんお届け便』の出走というチャレンジは、「新たな一歩」であり、「次につながる一歩」でもあります。これからもセブン‐イレブンは、加盟店のオーナー様と協力し合いながら、本業を通じた地域貢献に取り組み続けます。

セブン‐イレブン高砂店 オーナー

清水 誠司さん

セブン‐イレブン・ジャパン
オペレーション本部 東東京ゾーンマネジャー(取材当時)

竹井 浩樹

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