ホーム サステナビリティ 明日にいいこと。つなげる、つづける。 「7つの重点課題」活動レポート お取引先様と環境アクション!~お店に並べられないフルーツも美味しい商品に~

「7つの重点課題」活動レポート

2022.2.25

  • 課題2
  • 課題3

お取引先様と環境アクション!~お店に並べられないフルーツも美味しい商品に~

環境宣言『GREEN CHALLENGE 2050』を掲げるセブン&アイグループはさまざまな目標の一つとして、食品ロス・食品リサイクル対策に取り組んでいます。

傷やシミがついてしまったり、サイズや形のせいではじかれてしまったり、スーパーに並ぶ前に熟してしまった野菜やくだものを廃棄させるのではなく、どうやっておいしい商品にしてお客様にお届けできるのか。
食べものが流通する際、さまざまな理由からお客様にお届けできなくなってしまう食材が出てしまいます。味や品質に問題がないにもかかわらず、いつ・どこで・どれだけの量が発生してしまうかわからない性質の食材であるため、活用するには商品開発担当者の開発知見と、お取引先様との協働が欠かせません。
セブン&アイグループの商品開発担当者は、お取引先様との連携・協働により、セブンプレミアム商品の品質・美味しさはそのままに、原材料を無駄なく使用して「もったいない!」を減らす商品の開発に取り組んでいます。

こうした「もったいない!」を減らす商品の1つ「セブンプレミアム バナナオレ 240mL」を開発したマーチャンダイザーの高貝さんに開発への想いを語ってもらいました。

セブンプレミアム バナナオレ 240mL
商品の蓋にフードロス削減の取り組みを紹介

開発担当者の想いをご紹介

商品本部
加工食品・雑貨部
マーチャンダイザー

高貝 麻美

—— SDGs(今回はゴール12)に貢献するような商品を開発しようと思ったきっかけはなんですか?

私はセブン‐イレブン・ジャパンの「チルド飲料」のマーチャンダイザーをしています。チルド飲料の強みとしては「生乳」を取り扱えることなのですが、この生乳を使って、今マーケットでも注目されている“バナナスムージー”を作ってみようと思いました。そのような中で、グループで販売しているセブンプレミアム フレッシュバナナについて、バナナの皮のキズやシミにより規格外となってしまったものがお客様にお届けできず困っていると、お取引先様であるファーマインド様からご相談を受けました。そこで、今回商品化する「セブンプレミアム バナナオレ」については、この規格外となったバナナを活用しようと思ったのがきっかけでした。

—— 「セブンプレミアム バナナオレ」はどのように食品ロスを減らしているのですか?

セブンプレミアム フレッシュバナナのうち、バナナの表皮にキズやシミがあったり、形が悪かったりして規格外となったバナナを原材料の一部として「セブンプレミアム バナナオレ」を商品化しました。飲料にしてしまうので、バナナの皮のキズや形などは関係ありませんからね。バナナオレは月に平均約7トンの規格外バナナを使用しています。

—— 「セブンプレミアム バナナオレ」開発にあたり、お取引先様とどのような協力/連携をされましたか?

この規格外のバナナを飲料として使うには、バナナの皮むき、裁断、そして果肉ソースにしてくださる加工会社様が必要でした。それが出来る加工会社様を見つけるところから始まりました。まず、㈱ファーマインド様から規格外のバナナを加工会社様に配送していただき、次に加工会社様でバナナの皮むき、裁断、果肉ソース化をしていただきます。その後最終工程として、バナナソースを守山乳業㈱様にてバナナオレとして製品にしていただいております。

—— 「セブンプレミアム バナナオレ」開発にあたり、良かった点と苦労された点はなんですか?

規格外のバナナの食品ロス削減に貢献することができ、お取引先様からも喜ばれました。上長や、セブンプレミアム フレッシュバナナ担当の先輩からもお褒めの言葉をもらいました。
実は、バナナの規格外品は7トンよりも多くあったのですが、加工会社様が処理できるバナナの上限が月7トンでした。今こうしている間にも規格外として選別されてしまうバナナがあることは事実なので、「できることからやろう!まず加工できる分量から始めよう!」ということで現在のバナナオレに至りました。この加工量を増やし、規格外になるバナナを更に減らしていくことが当面の課題です。

—— この取り組みで発売した商品へのお客様からお声があれば教えてください。

「本格的なバナナのフレッシュな味がする!」とのお声をいただいています。熟度管理されたバナナとフレッシュな生乳の配合にこだわりました。もともとセブンプレミアム フレッシュバナナは高地栽培のとてもおいしいバナナですので、香料は使用せずバナナ本来の風味と生乳のコクや甘みが引き立つおいしいバナナオレになりました。食品ロス削減に関しても、SNS等でご共感の声をいただけております。

—— 商品開発においてSDGsの視点で意識されていることは何ですか?

食品ロス削減に関しては、飲料にしてしまうのは有用だと思っています。今回バナナがうまくいきましたが、他の果実や野菜などにも置き換えられると思っています。また商品の中身だけでなく、容器やストローも環境配慮素材に変更していこうと日々検討しています。商品をお客様にご提案させていただく側の責任だと思っています。

—— その他、お伝えしたいことがあれば教えてください。

食品ロス削減や、環境配慮素材の容器は継続的に検討していきたいと考えています。でも、やはりお客様に共感していただき、その商品をリピートして継続的に買っていただけるように、商品開発担当者として美味しさに妥協せず、かつ環境に配慮したモノづくりをしていきたいと思っています。

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