重点課題 4 社内外の女性、若者、高齢者の活躍支援
従業員の健康への配慮、労働安全衛生
セブン&アイHLDGS. は、グループの持続的成長と地域社会の健康増進を目指すべく、3つの目標を掲げた「セブン&アイ健康宣言 NEXT」の策定や働きやすい職場環境の維持を目的に「安全衛生委員会」の開催など、さまざまな取り組みを実施しています。
「セブン&アイ健康宣言 NEXT」の3つの目標
- 私たちは、自らの健康課題を把握し、改善に向けて行動します
- 私たちは、社員の誰もがイキイキと仕事に取り組める職場作りを実現していきます
- 私たちは、「健康応援」の商品やサービスを通じて、お客様の健やかな毎日をサポートする企業であり続けます
<トップメッセージ>
セブン&アイHLDGS.は、社員の健康増進が会社全体の活性化をもたらし、さらに社会的な「生活の質(QOL)」向上にも寄与するものと捉え、社員一人ひとりの積極的な健康増進の取り組みを支援しています。このため2014年10月には、社員の健康、生活の質を高め、企業の活力を増進させることを目指し「セブン&アイ健康宣言2018」をスタートさせ、健康に関するさまざまな取り組みを実施することで、一定の成果を収めてまいりました。 これを踏まえ、取り組みの一層強化を図り、新たに3つの目標を掲げた「セブン&アイ健康宣言NEXT」を策定し、その取り組みをスタートします。 本宣言では、個々の社員、企業、社会それぞれに関わるテーマを設定し、具体的な施策を通じて、成果を上げていくことを目指しています。 社員の健康増進は、個人の生活の質を高める基盤となり、仕事においても一人ひとりがよりいっそう活躍する機会を広げ、私たちグループの持続的成長の源泉となります。 また、安全・安心な商品をご提供するという基本理念に基づき、味・品質にこだわりながら添加物の低減に取り組む商品開発とお客様の関心が高い食品成分表示の徹底、健康サポート商品の開発提供、健康的な食生活や食育支援などを通じて、日々私たちグループの店舗や商品をご利用いただいているお客様への健康応援に努め、地域社会の健康増進にも寄与してまいります。 セブン&アイHLDGS.はこれからも日々の暮らしに密着した視点から、生活や社会の健やかな成長発展に貢献する取り組みを深化させ、社員や社会の皆様から信頼され、必要とされる企業を目指してまいります。
2019年10月 代表取締役社長 井阪 隆一 |
『セブン&アイ健康宣言NEXT 』の具体的取り組み内容
【個人の取り組み】
テーマ1:健康維持・未病、健康回復に向けた取り組み
内 容:健康課題を把握し、改善に向けた取り組みの実施
● 定期健康診断の充実
● 未病、疾病早期発見への取り組み
● 生活習慣病予防対策
● 喫煙率低下に向けた取り組み
テーマ2:ITも活用した健康増進への取り組み
内 容:IT(ウェアラブルやアプリ)を活用した健康意識の醸成
【職場の取り組み】
テーマ1:心身ともに健康で、働きやすい職場づくり
内 容:適切な就労環境の整備を通じたワーク・ライフ・バランスの推進
● 労働時間の適正化
● 休日・休暇取得促進と有効活用
心身の健康向上に向けた取り組み
● サーベイを活用した組織課題の把握と改善に向けた取り組み
● メンタルヘルス研修実施によるメンタル疾患の未然防止
コミュニケーション促進に向けた取り組み
● 社内コミュニケーション活性化に向けた職場環境整備
● 社員交流のためのイベント実施
仕事と療養の両立に向けた環境整備および支援への取り組み
テーマ2:健康で快適な職場環境の整備
内 容:受動喫煙防止に向けた職場環境の整備
● 禁煙/分煙環境の整備
リラックス(休養)スペースの設置
● 誰もが利用しやすい休養スペースの設置
労災防止に向けた職場環境の整備および救護の取り組み
● 労災防止の徹底と応急救護知識の深耕
【社会への取り組み】
テーマ1:社会に対する健康応援の取り組み ~SDGsへの貢献~
内 容:安全・安心な商品開発
● 食品添加物の使用低減
● 栄養成分、アレルギー情報の提供
健康サポート商品の開発、提供
●「カラダへの想いこの手から」シリーズの拡充(セブン‐イレブン)
● セブンプレミアム健康系商品の開発および展開
さまざまな形での健康的な食生活支援
● クッキングサポートによる健康的な食生活情報提供(イトーヨーカドー)
● ミールキット、冷凍食品を通じた食生活支援
地域行政と連携した健康応援の取り組み
● 店舗の催事場を活用した健康イベントの実施
グループの持続的成長と地域社会の健康増進の取り組み
セブン&アイHLDGS. では、従業員の健康は生活の質を上げるだけでなく、企業が活力を増して経営の効率を高めていくものと捉え、セブン&アイ・ホールディングス健康保険組合と連携し、2014年度に「セブン&アイ健康宣言2018」をスタートさせ、さらなる取り組みの強化を図るべく2019年10月に「セブン&アイ健康宣言 NEXT」を策定しました。目標の達成に向けて、セブン&アイHLDGS. 代表取締役社長を委員長とした「CSR統括委員会」傘下の企業行動部会の中に「健康経営推進」を組み入れ、セブン&アイHLDGS. 人事企画部、健康管理センター、健康保険組合が中心となり、グループ各社の人事・勤労責任者と連携し、各施策を推進しています。
「セブン&アイ健康宣言 NEXT」では、生活習慣病のリスクや喫煙率の低下、年次有給休暇取得率の向上、長時間労働の削減などを目標として設定しました。その支援策としてポータルサイト「健康管理システム『MY HEALTH WEB 』」の活用やメンタルヘルス研修、健康イベント、社員食堂での低カロリー・減塩メニューの提供、社内報などを通じて健康に関する意識を啓発し、従業員一人ひとりが健康を維持管理できるようにサポートしています。
「MY HEALTH WEB」は、一人ひとりがWEB上で、自らの過去5年分の健康診断データを閲覧でき、健康状態の確認と目標設定、改善のアドバイスが受けられるツールで、スマートフォン向けアプリも活用できる環境になっています。
また、グループ各社では、労働安全衛生法に基づき、従業員の適切な健康管理に向けて、定期健康診断の受診と診断後の措置の徹底、ストレスチェックの実施の徹底に取り組んでいます。
2020年3月には、これらの取り組みが評価され、セブン&アイHLDGS.とセブン‐イレブン・ジャパン、そごう・西武、ヨークベニマル、ヨークマート、セブン&アイ・フードシステムズの6社が、経済産業省と日本健康会議が共同で実施する「健康経営優良法人2020 ~ ホワイト500 ~」に認定されました。
セブン&アイ健康宣言 NEXT
目標 | 2023年3月末までの目標の具体的内容 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
1. 適正な体重に コントロールさせる |
BMI25以上の人の割合※1 | |||||
2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 |
2023年 3月末目標 |
||
男性 | 34.6% | 35.5% | 37.6% | 38.5% | 28%以下 | |
女性 | 25.0% | 25.6% | 26.8% |
27.6% |
18%以下 |
|
2. 喫煙率を低下させる | 社員全体の喫煙率※1 | |||||
2016年度 | 2017年度 |
2018年度 |
2019年度 |
2023年 3月末目標 |
||
全体 |
31.3% (男性:42.8%、 女性:23.0%) |
30.3%
(男性:41.3%、 |
29.3%
(男性:39.7%、 |
28.1%
(男性:38.0%、 |
20%以下 |
|
3. 年次有給休暇取得率を向上させる |
年次有給休暇取得率 70%以上 | |||||
4. 長時間労働を減らす | 長時間労働(所定外勤務月45時間以上)の割合 5%未満 | |||||
5. 当社開発商品において、健康サポート商品を増加させる |
||||||
6. 健康をテーマにしたクッキングサポート※2の回数を増加させる |
- 1 BMI・喫煙率はセブン&アイHLDGS. 健康保険組合加入のグループ23社合計
- 2 店舗におけるメニュー提案
労働災害の防止
セブン&アイ HLDGS. では、安全で働きやすい職場環境の維持にあたり、グループ各社で法令に基づいて「安全衛生委員会」を開催し、就労状況を含めた職場環境の改善とともに、労働災害防止のための施策を実施しています。例えば、イトーヨーカドーでは、生鮮食品を扱う従業員を対象に、包丁などの器具の取扱いに関する教育を実施しています。また、セブン&アイ・フードシステムズでは、啓発ポスターなどを年3回店舗に掲示して労働災害防止を呼びかけています。労働災害が起きた店舗にはヒアリングに入り、原因と具体的な防止策を共有しています。
2019年度のグループ8社の労働災害に関するデータ |
セブン&アイHLDGS. | セブン‐イレブン・ジャパン | イトーヨーカドー | そごう・西武 | ヨークベニマル | セブン&アイ・フードシステムズ | 赤ちゃん本舗 | セブン銀行 | |
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労働災害度数率 | 0.00 | 0.54 | 1.37 | 0.69 | 3.58 | 1.18 | 0.33 | 0.00 |
労働災害強度率 | 0.00 | 0.01 | 0.03 | 0.01 | 0.01 | 0.02 | 0.03 | 0.00 |
- 労災に伴う死亡は発生していません。