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トップメッセージ

代表取締役社長
井阪隆一

 セブン&アイグループは、社是※1にもとづき、お客様をはじめとして、お取引先様、株主様、地域社会、加盟店、そして社員を含めたすべてのステークホルダーの皆様から信頼される誠実な企業を目指しています。
 現在、流通小売業を取り巻く環境は、少子高齢化や世帯人数の減少、小売店舗・社会的拠点の空洞化、労働力・人材不足、そして新たなテクノロジーや多様な決済手段の登場などにより激変していると同時に、こうした社会環境の変化で生じるさまざまな経営課題が山積しています。
 また、気候変動や資源の枯渇、貧困・格差・人権問題など深刻化するグローバルレベルの課題に対しては、国際社会共通の目標として2030年に向けた「持続可能な開発目標(SDGs)」※2が国連で採択されています。国内においても、内閣総理大臣を本部長とし、全閣僚を構成員とする「SDGs推進本部」が内閣府に設置されるなど、課題解決にむけた期待や要請が国内外で非常に高まっています。
 さらに、社会や環境を意識した経営戦略は、持続的な企業価値向上とリスク低減、機会創出につながるといった考え方からESG(環境・社会・ガバナンス)投資が急速に拡大しています。世界最大の年金基金である年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は2017年に3つのESG指数の運用を開始。2018年にはグローバル株式を対象とする環境株式指数に基づく国内株・外国株のパッシブ運用を1兆円規模で開始するなど、ESG情報が企業の長期的な成長性を見極める重要な要素と認識し、企業に対して今まで以上に積極的な情報開示を求めています。
 このような時代の変化や社会からの要請に対応するためには、ステークホルダーの皆様との対話を通じて得るご意見・ご要望を迅速に経営意思決定プロセスに反映させ、実行していくことがますます重要となっています。
 当社グループでは、2012年に署名した「国連グローバル・コンパクト」※3の10原則の実践に加え、拡大する事業領域とサステナビリティを巡る多様な課題を踏まえ、社会の期待や要請に応えていくために、ステークホルダーの皆様との対話を通じて、社会と当社グループにとって重要性の高い「5つの重点課題(マテリアリティ)」を特定しました。
 私たちは、この重点課題に沿って、私たちが社会に与える負の影響を削減する取り組みを推進し、企業の持続可能性を脅かすリスクを適切にマネジメントしていかなければなりません。そして、「社会価値と企業価値の両立を目指す」という経営方針に基づき、グループ各社では、より一層SDGsを意識し、5つの重点課題を中心にそれぞれの事業特性を考慮した主体的・具体的な取り組みを着実に進めていきたいと考えています。
 また、社会と当社グループ両方に価値を生み出す事業の企画・推進を行う会議体を設置し、本業を通じた社会課題起点の新たなビジネスモデルの創出も目指しています。
 これからも当社グループは「信頼と誠実」の精神の下、さまざまな社会環境の変化に対し、これまで培ってきた事業インフラやノウハウなどグループの強みを活かし、PDCAを回しながら、持続可能な社会の実現に向けた経営を推進することで、社会課題の解決と中長期的な企業価値向上の両立に取り組んでまいります。


※1 社是:
私たちは、お客様に信頼される、誠実な企業でありたい
私たちは、取引先、株主、地域社会に信頼される、誠実な企業でありたい
私たちは、社員に信頼される、誠実な企業でありたい

※2 SDGs:Sustainable Development Goals =「持続可能な開発目標」
国連総会の「持続可能な開発サミット」(2015年9月)で、193加盟国の全会一致で採択された国際社会全体の目標。2030年に向けて地球規模の優先課題や世界のあるべき姿を明らかする17の目標と169のターゲットからなる。

※3 国連グローバル・コンパクト:
各企業・団体が責任ある創造的なリーダーシップを発揮することによって、社会の良き一員として行動し、持続可能な成長を実現するための世界的な枠組み作りに参加する自発的な取り組み。世界的に採択・合意された普遍的な価値として国際社会で認められている4分野(人権、労働、環境、腐敗防止)10原則からなる。

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