その中でも中心となるのが商品開発です。同プロジェクトでは、米飯、麺類・軽食、惣菜、ベーカリー、スイーツの5部門で、専用工場を展開するメーカー、NBメーカー、さらに原材料、機械設備、包装資材などのメーカーと、新たなチームMD体制を構築。各チームはメーカーの開発担当者など10数名から20名ほどで構成され、毎週開催されるMM会議(※1)で、関西地域独自の商品づくりを進めています。
さらに開発を担当する各マーチャンダイザーは、営業会議を通じてゾーンマネジャーやディストリクトマネジャーへの商品説明、各地区の営業会議での試食、OFC(店舗経営相談員※2)を通じた加盟店の商品に関する「声」の収集、さらに加盟店のオーナーが集まる機会に、開発スタッフが直接商品説明を行うなど、売場と開発現場を結ぶ「パイプ」をより太く強固にすることに力を注いでいます。
また、リクルート部門は、地域全体で「ブランド力」を高めるという視点から、新店開発とともに既存店の活性化に注力。「街づくり」の視点を持って、新店と既存店を合わせて「面」としてとらえることで、ブランド力の最大化を図っています。
魅力ある商品を開発し、適正な店舗配置と販売力のアップという総合的な力で、よりいっそう地域のお客様に親しみを持ってご利用いただけるようにすること。西日本プロジェクトは、セブン‐イレブンの歴史に新たな1頁を開く挑戦を進めています。
イトーヨーカドーの西日本事業部
西日本プロジェクトのMM会議には、イトーヨーカドー西日本事業部のメンバーも参加しています。同事業部は、西日本地域14店舗に向けたMDや売場づくりの強化を目指して、今年3月に発足。現在、セブン‐イレブンとも連携して、地域戦略の構築を進めています。
セブン&アイグループでは、西日本だけでなく、東北でもイトーヨーカドーとヨークベニマルが連携するなど、きめ細かな地域対応を迅速に進めていくため、新たな体制を構築しています。
イトーヨーカドー加古川店では、地元の水産会社とチームを組んで、10数種類にのぼる近海魚をつねに鮮魚売場に展開。
目の肥えた地元のお客様から支持を得ています。