
2007年2月
自然環境や文化・習慣に根ざしたライフスタイルは、地域ごとに千差万別です。
また、同じ地域内でも、居住者の年代や家族構成、交通事情が変われば、マーケット特性も大きく変わってきます。
セブン&アイHLDGS.各社では、こうした地域ごと、店ごとに異なるマーケットにお応えできる商品開発や品揃え、売場づくりを進めています。それぞれの地域の声に真摯に耳を傾け、検証を繰り返し、私たちはお客様の暮らしに密着した商品とサービスを実現しています。
上:吉田のうどん(春夏タイプ)
夏場はボイルキャベツ、わかめ、揚げ玉、大根おろしなどを載せた冷やしうどんが定番の食べ方。
下:七穀米と煮物のお弁当
栃木県が指導するガイドラインに沿ったヘルシー弁当。七穀米に県内産の野菜を使用した筑前煮、やわらかく脂肪の少ない豚ヒレカツで、トータル545kcal。
セブン‐イレブンでは以前から、そばつゆやおでんのスープの味に地域性を反映させてきました。だしの素材や塩分・糖度のバランスには、その土地に根ざした食習慣や嗜好性が強く表れ、長く愛される商品を開発する上で「地域性」は欠くことのできない要素です。
そのような味の調整を可能にしているのは、全国に配置された23ヵ所のプロセスセンターと184ヵ所の専用工場です。プロセスセンターは原材料をメーカーから専用工場へつなぐ役割を果たすもので、調味料を扱うセンターは全国に8ヵ所。各エリアの嗜好性にあわせた原料・素材の確保と中間加工がここで行われます。また専用工場は、消費地の近くで生産することを前提に配置されているので、きめ細かく味づくりをした商品を出来たての状態で店頭に届けることができます。温度管理のできるトラックを使用した温度帯別配送ともあわせ、それぞれの地域でベストの味をお届けする仕組みを構築しています。
「現在力を入れている地域商品の開発では、さらに地域の食文化や特産物に注目し、地元の方々の日常に密着したメニューや味を追求しています」と、地域商品の開発部門の責任者は語ります。
地域色のあるメニューを話題づくりとして全国に出すのではなく、地域の方々が慣れ親しんだ味を地元でつくって、地元で食べていただく。それがお客様に喜ばれ、ライフサイクルの長い商品を生み出すことにつながります。
その一つが、山梨地区で販売されている「吉田のうどん」です。山梨県富士吉田市は知る人ぞ知るうどんの町。そこで親しまれているうどんは、手打ちで太くゴツゴツした食感のある独特の麺で、ゆでキャベツが乗るのが特徴。従来のうどんとは味も食感も大きく違うため、店やお客様の声を聞きながら地域の味を追求しました。他の地域での展開は難しい商品ですが、発売から4年が経った今、地元では1日に100個以上も売る店舗もあるほどのヒット商品に成長しています。
さらに一歩踏み込み、最近ではJAや地元の生産者と組んだ開発にも取り組んでいます。 たとえば長野地区では、県の特産品であるりんごを使用して「長野県産ふじりんごのデニッシュ」を開発。香りがよく酸味・甘味のバランスがとれた「サンふじ」は、ギフト商品としても人気が高く、特級品はギフト用、Aクラス品はイトーヨーカドーで販売、その他はセブン‐イレブンの加工用にと、グループ全体で利用することにより、手頃な価格で豊富な量を確保。それを素材に通じた地元業者に加工を託すなど、素材の魅力を活かすのに最適化した仕組みで商品化しています。 ほかにも、九州地区ではJAと組んで、旬の地元フルーツを使ったロールケーキを販売しています。毎月6日は「ロールケーキの日」として、博多の名産イチゴ「あまおう」、八女産のイチジク、九州産の温州ミカンなどを使った商品で人気を集めています。 さらに地域商品への取り組みは、地域行政との取り組みにも発展しています。北関東地区では昨年、栃木県からの依頼により「とちぎ健康21プラン」に示された栄養ガイドラインに則ったお弁当を開発。健康重視のメニューや調理方法はもちろん、栃木産の野菜や豚肉を使った地産地消商品として各種メディアにもとりあげられました。 今後も、セブン‐イレブンは地域の方々に愛される味と品質の商品を提供していきます。