新・総合生活産業  変化し続ける社会の中で、進化し続ける「新・総合生活産業」を目指しています。

セブン&アイの挑戦

お客様の変化にチャンスあり

2008年11月

少子高齢化や原油価格の高騰に端を発した製品価格の上昇 自分の好みを大切にするセレクト志向の高まりなど、お客様のライフタイルや価値観は いま、大きな転換期を迎えています。 そうしたニーズの変化をいち早くキャッチし 新たな業態開発・商品開発に反映させているグループ各社の取り組みを紹介します。

イトーヨーカドー〈ザ・プライス西新井店〉

節約志向に対応した「生活応援」型の
ニュー・ディスカウントストアをオープン
毎日、気軽に通える身近なお店」として
コンテナーのまま陳列し、オペレーションの省力化を図っています。

コンテナーのまま陳列し、オペレーションの省力化を図っています。

 8月29日、東京都足立区に新しいディスカウントストア「ザ・プライス西新井店」がオープンしました。これは、イトーヨーカドー西新 井店がリニューアルを機に業態転換を実施したもの。昨今のガソリン価格高騰がきっかけとなり、毎日徒歩や自転車でお買物ができる近くの店舗へのニーズが高まってい ること、物価高騰などを背景に消費マインドが冷え込んでいる点などに着目し、ディスカウントストアに新たな商機があると見込んで挑戦したものです。


絞り込みと売り切りで 高効率経営を追求
ボリューム感いっぱいの陳列でアピール。

ボリューム感いっぱいの陳列でアピール。

 西新井店は、人口密度の高い地域に立地しており、これまでも近隣のお客様が客層の中心でした。そこで3300uという「買い回り しやすい広さ」を活かして、日常の食品や日用品を中心に品揃えした新しいスタイルのディスカウントストアにチャレンジ。品揃えでは、従来イトーヨーカドーがお客様から 高い評価をいただいている生鮮品を強化して、既存のディスカウントストアにはない魅力を追求。店舗専任のバイヤーが、毎日、市場情報を取って、その日のお買得商品を仕入れて当日売り切る体制を取って います。また、日用品、生活雑貨などでは、必需品、人気商品を中心に大胆にアイテムを絞り込み、おススメ商品は大量陳列による迫力ある売場づくりでお客様にアピール。陳列も箱やコンテナーごと店 頭に並べることで、バックルームの在庫を極力削減し、社員の作業も効率化。これらの取り組みによって、ロス削減を進めて坪効率を高め、ローコスト経営を図っています。
 こうした店づくりはお客様にも好評で、客層も旧イトーヨーカドー西新井店に比べ30代〜40代が増加し、好スタートとなりました。この成果を踏まえ、11月にさらに1店舗をオープンし、今後も展開を拡大していく方針です。

 


セブン-イレブン

近くのお店で、もっと便利なお買物を
「中食」志向に応えた商品を充実
シナジー効果を活かし売れ筋PB商品を導入
焼き餃子は5 個入り、エビピラフや炒飯は170gと個食サイズ。100 円という価格も大きな魅力に。

焼き餃子は5 個入り、エビピラフや炒飯は170gと個食サイズ。100 円という価格も大きな魅力に。

 

 高齢化が進み、仕事を持つ女性も増える中、自宅に近い店で買物をすませたいというニーズが高まっています。こうしたお客様の変化に合わせ、セブン-イレブンでは3つの取り組みを進めています。
  1つめは、加工食品や日用雑貨など、「実用品」の品揃え強化です。その核となるのがセブン&アイHLDGS.のPB「セブンプレミアム」。NB商品と同等以上の品質 を実勢価格でお届けする、安心でお得感の高いブランドです。
 昨年8月に導入して以降、月を追うごとにセブンプレミアムの売上構成比が増えています。スーパーの売れ筋と思われてきた冷凍食品も、個食化に対応した食べきりサ イズの餃子やピラフなどを導入したところ、3カ月で売上げが3倍以上に伸びました。nanaco会員の購入データを見ると、これまで実用品の購入歴がない男性の購入率や、20〜40代女性の購入数量が飛躍的に上っており、セブンプレ ミアムが新たな来店動機となっていることがうかがえます。


お客様の便利と安心を追求できたてフードとネット通販
できたてのおいしさで、ご家庭の食卓のニーズにお応えします。

できたてのおいしさで、ご家庭の食卓のニーズにお応えします。

 2つめは、お弁当や惣菜などの「中食」の強化です。少人数世帯の増加、さらに昨今は外出を控え家で過ごす傾向もあり、「中食」マーケットは伸び続けています。セブン-イレブンでは安全・安心や地産地消に取り組むとともに、「できたて感」にも着目し、8月末までに約8000店舗に店内用のフライヤー(揚げ物用調理 器)を導入しました。時間の経過とともに味や食感が落ちやすい揚げ物は、まさにセブン-イレブンのような近くの店で「できたて」を買いたいアイテム。導入以来好評ですが、中でも40〜50代女性の購入が大幅に増えています。食事時間の前に「おかず」としてまとめ買いをする傾向が見られ、新しい客層やニーズの掘り起こしにつながっています。
 3つめは、7月に始動した「セブン-イレブンネット」です。店頭で支払いや受取りができるため、クレジット番号などの個人情報を提供せずにすむこと、商品に万が一問題があってもお店に相談できることなどが安心につながり、幅広い年代のお客様が利用しています。セブン-イレブンという限られた店舗の中で、さまざまなお客様のニーズに対応できる品 揃えをしていくためには、ネットでの品揃えが不可欠です。店舗では扱いにくい専門性、希少性の高い商品を数多く揃え、お客様のこだわりにお応えしていきます。